ドラッグストア/5月のインバウンド消費、フェイスマスクが人気
2019年06月28日 11:40 / 月次
True Dataは6月28日、全国ドラッグストアのPOSデータによる2019年5月のインバウンド消費動向調査を発表した。
日本政府観光局(JNTO)の発表によると、5月の訪日外国人数は前年同月比 3.7%増の277万3千人で、5月として過去最高を記録した。
一方、ドラッグストアにおけるインバウンド消費1店舗あたりの購買件数は前年同月比29.5%減少した。
減少の要因として中国EC法の施行により、日本で購入した商品を転売しにくくなった影響が考えられる。
1レシートあたりの購買単価は前年同月比8.7%増の1万6587円で、2019年2月から4か月連続の1万6000円超えを記録した。
購買件数は減少している一方、ドラッグストアでは比較的単価の高い化粧品が好調だったことや、購買個数の増加などで購買単価は上昇している。
今後、インバウンド消費拡大のためには、訪日観光客のドラッグストアへの来店促進などの施策がより求められていくと考えられる。
1位は、花王「キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム 40g」、2位は参天製薬「サンテFX ネオ 12ml」、3位はDHC「薬用リップクリーム 1.5g」だった。
売上個数上位30位以内で、最も多くランクインしたアイテムはフェイスマスクとなった。
4メーカーから6商品がランクイン。マスクは前年5月にも5商品がランクインしており、紫外線による肌ダメージが気になる夏本番に向けて、さらに売り上げを伸ばすのかが注目される。
5月初めてトップ30にランクインしたのは「ベルサイユのばら オスカル&ロザリー・ラ・モリエール密着マスク」。
金色のパッケージが印象的なフェイスマスクとなっている。
金が配合され、1枚400円前後とランクインしている他のシートマスクと比べ高価格帯。
3商品がランクインしたフェイスマスク「プレミアムプレサ ゴールデンジュレマスク」シリーズのパッケージにも金色のジュレが描かれている。
「ベルサイユのばら オスカル&ロザリー・ラ・モリエール密着マスク」が初ランクインしたのは中国人が好む金色をパッケージに使用したことも、ひとつの要因と考えられる。
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