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ショッピングセンター/7月の既存SC3.1%減、夏物商材が低迷

2019年08月22日 12:00 / 月次

日本ショッピングセンター協会が発表した7月のショッピングセンター(SC)販売状況によると、既存SC売上高の前年同月比は3.1%減だった。

<既存SC売上高伸長率推移>
既存SC売上高伸長率推移

7月度の既存SC売上高はセールを実施するSCが多い中で、梅雨明けが遅れ、気温の低い日が続いたことなどで夏物の衣料品やビールなど飲料品をはじめとした夏物商材の需要が低迷。休日日数が前年より1日少なかったことなどが影響し、3.1%減と6カ月ぶりに前年を下回る厳しい結果となった。

立地別・構成別をみると、全ての立地でテナント、キーテナント共に前年を下回り全国的に厳しい結果となった。総合はテナントが2.4%減、夏物商材の不振に加えて青果の相場安の影響もあったキーテナントが6.2%減とキーテナントの苦戦が顕著だった。

なかでも周辺地域でキーテナントをもつ196のSCのうち、前年を上回ったのは13SCに留まり、残りの183SCは前年比マイナスと業態を問わず全体的に不調で6.6%減と前年を大きく下回った。

立地別・地域別をみると、全9地域中8地域で前年を下回った。中国地方は総合で0.3%増と前年並みだったが、前年の7月が西日本を中心とした豪雨の影響による臨時休館や営業時間の短縮などのため、11.3%減だったことを踏まえると、2年連続で厳しい結果となっている。

都市規模別・地域別をみると総合で大都市は3.0%減、その他の地域は3.3%減で両者ともに前年を下回った。大都市は前年の豪雨の影響の反動もあり西日本で前年を上回る都市がいくつかみられたものの京都市から東に位置する都市では前年を3%以上下回った。その他の都市では全国的にGMSやSMなどのキーテナントが不調だった。

業種ごとの販売動向をみると、好調と回答したSCが最も多かった業種は飲食であった。一方で不振との回答が多かった業種は梅雨寒の天候が長引いた影響を受けた衣料品となっている。

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