ショッピングセンター/2月既存SC3.3%減「新型ウイルス」で客数減
2020年03月24日 11:00 / 月次
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日本ショッピングセンター協会が発表した2月のショッピングセンター(SC)販売状況によると、既存SC売上高の前年同月比は3.3%減となった。
閏年による営業日数増に加えて祝日増というプラス要因があったものの、新型コロナウイルスの影響に伴う外出自粛による客数減が響いた。
立地別・構成別をみると、中心地域はテナント(3.0%減)、キーテナント(7.5%減)ともに苦戦し、総合で3.6%減となった。
中心地域は大都市、中都市ともに百貨店がキーテナントとなっているSCでのインバウンド売上の落ち込みが大きく影響している。
一方、周辺地域のキーテナントは地域住民が生活必需品を買い求めるスーパーが多かったことから、0.2%増と前年を上回った。
立地別・地域別をみると、東北以外の8地域で前年を下回った。
新型コロナウイルス感染拡大が顕著にみられた北海道では外出自粛やインバウンド客減少により、14.3%減と大幅なマイナスとなっている。
東北は前月同様、前年のリニューアル効果の続くSCが牽引して中心地域が3.2%増となり、全体を押し上げた。
都市規模別・地域別をみると、大都市では前年リニューアル効果の続くSCが好調だった仙台市(5.2%増)以外はすべてマイナスとなった。
その他の地域も前年並みだった中国地方以外はすべてマイナスで、全国的に苦戦した。
業種ごとの販売動向をみると、新型コロナウイルスの影響により、マスク、消毒液、トイレットペーパーなどの医薬品・日用雑貨、食品の売上が伸びた。
一方、自宅で過ごす人が増えたことから、飲食、シネマ、旅行、マッサージ、エステなどのサービスが不振という回答が目立ったという。
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