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ドラッグストア/4月既存店売上マツキヨ、ココカラのぞき12社増

2020年05月29日 17:00 / 月次

ドラッグストア15社が発表した4月の営業概況によると、売上高5000億円強の上位5チェーンの既存店売上高は、ツルハHD3.6%増、ウエルシア8.2%増、コスモス薬品17.5%増、サンドラッグ1.7%増、マツモトキヨシ18.9%減となった。

マツモトキヨシは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、外出の自粛、リモートワークなどにより繁華街や都心店舗は客数が減少し、休業も響き売上が伸び悩んだ。

<ドラッグストアイメージ>
ドラッグストア

■ツルハホールディングス(2019年5月期:売上高7824億円)
既存店売上高3.6%増、客数10.3%増、客単価6.0%減
全店売上高6.8%増、客数14.3%増、客単価6.5%減
開店13、閉店1、総店舗数は2138店

■ウエルシアホールディングス(2020年2月期:売上高8682億円)
既存店売上高8.2%増、客数9.5%増、客単価1.3%減
うち物販売上7.4%増、調剤11.8%増
全店売上高12.0%増、客数14.8%増、客単価2.8%減

ウエルシア薬局8.2%増、シミズ薬品8.4%増、丸大サクラヰ薬局8.9%増、MASAYA9.8%減、グループ計8.2%増
処方せん受付枚数121万8243枚

■サンドラッグ(2020年3月期:売上高6177億円)
グループ合計既存店売上高1.7%増、全店3.9%増
ドラッグストア事業既存店売上高3.3%減、全店3.2%減
ディスカウントストア事業既存店売上高9.6%増、全店15.0%増

ドラッグストア事業で1店出店した。

■コスモス薬品(2019年5月期:売上高6111億円)
既存店売上高17.5%増、全店売上高24.2%増
出店10、閉店8、総店舗数1050店

■マツモトキヨシホールディングス(2020年3月期:売上高5905億円)
HD小売既存店売上12.5%減、小売全店売上10.8%減、FC売上12.6%減、HD売上合計10.8%減
HD薬粧客数(既存店)は0.1%増
マツモトキヨシ既存店小売売上高18.9%減

4月は、昨年と比較し、最高気温、最低気温ともに低く低温が続いた。また、雨の日も多く降水量が増加したためシーズン商品は低調に推移した。

新型コロナウィルスに関する緊急事態宣言などにより、郊外型店を中心に巣ごもり需要が発生したが、一方で、外出の自粛、リモートワークなどにより繁華街や都心店舗は客数が減少した。

テナント店舗は商業施設の判断による臨時休業、営業時間の短縮、感染防止拡大への対策とした至近距離出店店舗の週末臨時休業などにより全店としても低調だった。

インバウンド売上は、新型コロナウィルス関する出入国制限の影響により、免税全店売上は僅かになっている。

■スギホールディングス(2020年2月期:売上高5419億円)
スギ薬局の既存店売上高11.9%増、客数22.7%増、客単価8.2%減
スギ薬局の全店売上高19.9%増、客数33.2%増、客単価10.0%減

スギ薬局事業の既存店売上高11.5%増、客数24.0%増、客単価10.1%減
スギ薬局事業の全店売上高20.9%増、客数36.8%増、客単価11.6%減

3月度の既存店ベースの売上伸率は、スギ薬局事業が11.5%増、ジャパン事業が14.2%増となり、スギ薬局全体の既存店売上11.9%増となった。

出店13、閉店5店、4月末グループ総拠点数1311拠点となっている。

■ココカラファイン(2020 年3月期:売上高4038億円)
既存店売上高7.8%減、うちドラッグストア売上高9.4%減、客数0.3%減、客単価9.1%減
調剤薬局売上高0.6%減

全店売上高7.2%減、内ドラッグストア売上高9.6%減、客数0.1%減、客単価9.4%減
調剤薬局売上高3.3%増
出店8、閉店4、4月末で合計1349店、うち調剤扱い315店

■カワチ薬品(2020年3月期:売上高2703億円)
連結既存店売上高15.7%増、全店売上高16.8%増
個別既存店売上高16.7%増、全店売上高17.7%増
4月末現在店舗数は、カワチ薬品301店、横浜ファーマシー38店、グループ計339店(うち、調剤薬局併設店116店)

■クリエイトSDホールディングス(2019年5月期:売上高2862億円)
既存店売上高15.7%増、全店売上高21.3%増
出店1店

■クスリのアオキホールディングス(2019年5月期:売上高2508億円)
既存店売上高14.1%増、客数11.8%増、客単価2.1%増
全店売上高26.2%増、客数25.7%増、客単価0.4%増
出店10、総店舗数は607店(4月20日現在)

■クオール(2020年3月期:売上高1654億円)
調剤報酬3.2%減、処方せん応需枚数は16.9%減。

グループ合計出店数(5月29日現在)は811店舗(うち売店21店舗)。

新型コロナウイルスの影響で処方箋応需枚数、調剤報酬ともに減少。長期処方が増えたことや、技術料単価の上昇により調剤報酬への影響は軽微となっているという。

■中部薬品(2020年3月期:売上高1393億円)
既存店売上高13.1%増、客数13.3%増、客単価0.2%減
全店売上高19.2%増
出店1、閉店0、4月末店舗数は417店

■キリン堂ホールディングス(2020年2月期:売上高1332億円)
既存店売上高5.0%増、客数12.8%増、客単価6.9%減
全店売上高4.4%増、客数11.8%増、客単価6.6%減
出店1、閉店0、4月末グループ店舗数370店

■ゲンキー(2019年6月期:売上高1038億円)
既存店売上高21.8%増、全社売上高34.4%増
5月28日現在293店

■薬王堂(2020年2月期:売上高1020億円)
既存店売上高13.1%増、客数15.8%増、客単価2.3%減
全店売上高20.7%増、客数24.4%増、客単価2.9%減
出店2、閉店0、3月末店舗数は301店(うち調剤併設店3店・調剤専門薬局2店)

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