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カジュアル衣料/5月既存店ユニクロ0.6%減、しまむら31.2%増

2021年06月07日 14:30 / 月次

カジュアル衣料4社の5月度の営業概況によると、既存店売上はユニクロ(ファーストリテイリング)0.6%減、しまむら31.2%増、西松屋5.4%減、ハニーズ31.5%増となった。

■ファーストリテイリング(2020年8月期:売上高2兆88億円)
既存店(710店)+Eコマースの売上高は0.6%減、客数19.2%増、客単価16.6%減。

直営店(774店)+Eコマースの売上高は3.6%増、客数24.6%増、客単価16.9%減。

出店4、退店は2だった。5月の既存店売上高は若干の減収となった。

休業店舗数は昨年に比べて少なかったものの、緊急事態宣言のエリア拡大、期間の延長により月末にかけて外出自粛ムードが強まったことに加えて、商品のニュース性や情報発信が不足していたことで販売に苦戦したという。

新型コロナウイルス感染症の影響により、5月は最大で190店舗を時間短縮して営業、83店舗を臨時休業した。5月末の臨時休業店舗は32店舗まで減少している。これらの臨時休業、営業時間短縮した店舗は既存店、直営店から除外せず算出している。

■しまむら(2021年2月期:売上高5426億円)
既存店売上(ファッションセンターしまむらのみ)31.2%増、客数31.9%増、客単価0.5%減。

全店売上31.3%増。出店1、退店1で5月末店舗数1427店。

5月度は、平年よりも梅雨入りが早く、気温が低かったものの、初夏・夏物は堅調に推移した。婦人アウター衣料では、「SEASON REASON」「2PINK」などのサプライヤー共同開発ブランド、「正解コーデ」などのインフルエンサー企画のコーディネート提案を、売場作りと動画配信でタイムリーにアピールし好調だった。

また、スヌーピーやミッフィーなどのキャラクター商品では、婦人と子供のアウター衣料やバッグ、インテリアが好調だという。

なお、5月度の既存店売上高は、2019年度対比で0.1%増となっている(休業・時短店舗を除く)。

■西松屋チェーン(20日締、2021年2月期:売上高1594億円)
既存店売上高5.4%減、客数5.6%増、客単価10.4%減。

全店売上3.8%減、客数7.1%増、客単価10.2%減。

出店3店、退店0で、5月度末の店舗数は1013店舗。

5月度は、来店客数は伸びたものの、ゴールデンウィークの気温が低めに推移したことで、夏物衣料の売上高は前年を下回った。

一方、育児・服飾雑貨の売上高は期間を通じて好調に推移した。

■ハニーズ(2020年5月期:売上高425億円)
既存店売上高31.5%増、客数38.5%増、客単価5.1%減。

直営店売上高30.9%増、客数37.4%増、客単価4.7%減。

出店1、退店1 、5月末店舗数873店。

5月度は、緊急事態宣言を発出される都道府県が徐々に増加したことを受けて、休業や土日休業、営業時間短縮の店舗が増えたが、初夏物、夏物が好調に動いたことで既存店売上は前年を上回った。

商品としては、カットソー、ブラウス、パンツが売れ筋となった。

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