東京地区百貨店/6月売上は10カ月連続プラスの13.8%増、客数26.6%増
2022年07月26日 11:00 / 月次
日本百貨店協会が7月25日に発表した2022年6月の東京地区百貨店(12社24店)の売上高概況によると、売上高は約1236億円(前年同月比13.8%増)で、10カ月連続のプラスとなった。
6月の東京地区は、前年の緊急事態宣言による影響(一部売場の休業)の反動や、外出機会の増加に加えて、高額消費の活況も寄与し、売上高13.8%増(10カ月連続)、入店客数26.6%増(9カ月連続)と、前年実績を上回った。コロナ前の2019年比では、売上高は11.3%減、免税売上を除いた国内売上では4.3%減となり、引き続き回復傾向を維持している。なお、入店客数は26.2%減であった。
商品別では、3カ月連続で主要5品目全てプラスとなり、特にラグジュアリーブランドを含む身のまわり品(35.4%増/10カ月連続)や宝飾や時計等を含む雑貨(18.8%増/10カ月連続)が売上をけん引した。衣料品(11.0%増/9カ月連続)は、セール開始時期(前年は6月下旬、今年は7月から)の影響もあったが、婦人服では盛夏商材が好調で、カットソー、ブラウス、ワンピースが動いたほか、紳士服でもスーツやジャケットなど、ビジネスアイテムも復調傾向を見せた。
需要拡大が続くラグジュアリーブランドでは、若年層の購買も多く見られ、バッグや財布、時計、アクセサリー等が人気を集めた。また化粧品では、一部海外ブランド等で値上げ前の駆け込み需要が見られた。さらには、記録的に早い梅雨明けや月後半の猛暑等の天候与件から、日傘や帽子、サングラス等のUVアイテムも例年以上に動きを見せた。
食料品(3.9%増/10カ月連続)は、イエナカニーズの減退や外食機会の増加により、生鮮食品(4.8%減)が苦戦したほか、惣菜(3.5%増)も伸びが鈍化したが、菓子(16.2%増)は手土産需要を受け、和洋菓子共に引き続き好調だった。中元商戦は前年並みに推移している。
7月18日時点の商況は前年比19.1%増、2019年比で約2%減と、店舗によりばらつきはあるものの、平均値では、ほぼコロナ前の水準に戻してきている。
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