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日本フードサービス協会/10月の外食売上14.8%増、19年比5.5%増

2022年11月25日 10:30 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の10月度売り上げ状況は、前年同月比14.8%増となった。

10月度 売上高前年同月比
全体 14.8%増
ファストフード 9.9%増
ファミリーレストラン 20.3%増
パブ・居酒屋 49.7%増
ディナーレストラン 24.8%増
喫茶 19.0%増

10月は11日より「全国旅行支援」「水際対策の大幅緩和」が始まり、秋の訪れとともに全国で人の流れが活発化し、おおむね店舗数減少の中でも客数増となった。また、価格改定による客単価増とあいまって、全体売り上げは伸びている。

業態によって差異はあるが、全体では2019年対比で初めてコロナ以前を上回り、5.5%増となった。

ファーストフード業態では、テークアウト・デリバリーの堅調に加え、店内飲食も戻り、全体売り上げは9.9%増だった。

「洋風」は、秋の定番メニューと新商品の好調に、宣伝効果もあり、売り上げは10.8%増。「和風」は、朝食の販売促進とデリバリーの増加などで、売り上げ11.0%増。「麺類」は、季節限定メニューが好評で売り上げ13.0%増。「持ち帰り米飯/回転ずし」は、「持ち帰り米飯」でのサイドメニューの増加や価格改定による客単価上昇で売り上げ5.1%増となっている。「その他」は、「アイスクリーム」がハロウィーンキャンペーンにより都心部のイートインが回復し、売り上げ7.1%となった。

ファミリーレストラン業態は、店内飲食の回復に伴い、各地の営業制限が続いた前年との対比では20.3%増になったが、2019年対比では3.3%減となっている。夜間の客数の戻りは鈍く、来店目的が明確な専門店ほど回復傾向が強いという。

「洋風」は、主に昼間の客数が順調に回復し、売り上げ21.3%増。「和風」は、インバウンド需要に回復の兆しがあり、売り上げ20.6%増。「中華」は、テークアウト・デリバリーが堅調で売り上げ18.3%増。「焼き肉」は、価格維持の店舗がある中でも客数増により売り上げ18.2%増だった。

パブ・居酒屋業態は、営業制限のあった前年と比べ、店舗数5.6%減、客数37.9%増、客単価8.5%増、売り上げ49.7%増となった(19年比では36.6%減)。

同協会は「小人数の個人客中心に回復基調が続いているが、夜間の二次会需要や法人の宴会需要は戻りが非常に鈍い」としている。

ディナーレストラン業態は、コロナへの警戒感が薄れたせいか店内需要が戻りはじめ、売り上げは24.8%増となった。観光地などの立地によっては、訪日外国人客も戻りはじめ、2019年比でも6.6%減まで回復してきた。

喫茶業態は、昼間の客数の回復を中心に、価格改定や季節限定の付加価値商品の導入などで客単価が上昇し、売り上げは前年比19.0%増。だが夕方以降の集客がふるわず、2019年対比では10.0%減にとどまっている。

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