日本百貨店協会/3月売上高は13カ月連続プラスで9.8%増
2023年04月27日 11:00 / 月次
日本百貨店協会が4月25日に発表した2023年3月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象70社・181店)の売上総額は約4658億円(前年同月比9.8%増)だった。
<3月の実績>
実数 | 前年同月比 | |
売上高総額 | 4658億円 | 9.8%増 |
総店舗面積 | 474万5530m2 | 3.5%減 |
総従業員数 | 5万2675人 | 6.8%減 |
3月の売上高は9.8%増、入店客数10.4%増と共に13カ月連続でプラスとなった。感染者数減少や気温上昇に伴う外出機会の増加、オケージョン・旅行・ビジネス需要などから活発に動いた衣料品や身のまわり品、増勢が続く高額商材などが寄与した。各社が企画した外商催事や、ホワイトデー・物産展などの食品催事の他、お花見商戦も活況だった。コロナ前との比較(2019年比)では、売上高6.9%減、入店客数19.8%減と、前月とほぼ同水準で、回復基調は続いている。
顧客別では、さらなる水際緩和策等から、インバウンドが前月より9.5ポイントアップの323.8%増(199億円/12カ月連続/シェア4.3%)と高伸し、2019年比でも、前月より5.8ポイントアップの39.9%減となった。国内市場は6.3%増(13カ月連続/シェア95.7%)、2019年比では4.5%減となった。
地区別では、都市(10都市/18カ月連続)が、インバウンド効果などから全地区で前年をクリアし、12.8%増と二桁の伸びを示した。地方(10都市以外の7地区)も6地区でプラスとなり、1.7%増と3カ月連続で前年実績を超えた。
商品別では、主要5品目全て前年実績を上回った。衣料品は、卒入学・新生活需要から、紳士・婦人共に好調に推移し、春物コートやスーツ、カジュアルなど幅広いアイテムで動きを見せた。身のまわり品は、ラグジュアリーブランドを中心に、バッグや財布、アクセサリー、靴、トラベル用品等が好調だった。高付加価値商材は依然増勢で、価格改定前の駆け込みもあったが、一部在庫不足が見受けられた。化粧品は、マスク着用ルール緩和を受けて、スキンケアに加えメイクアップニーズが高まり17.4%増と二桁の伸びとなった。食料品は、催事効果や行楽需要の他、手土産需要もあり、菓子と惣菜は共に19カ月連続増となった。
■百貨店の関連記事
そごう・西武/マクアケのオンライン催事6企画で応援購入金額7000万円達成
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。