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東京地区百貨店/3月売上は19カ月連続プラスの12.6%増

2023年04月27日 10:50 / 月次

日本百貨店協会が4月25日に発表した2023年3月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1380億円(前年同月比12.6%増)で、19カ月連続のプラスとなった。

<3月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 1380億円 12.6%増
総店舗面積 72万7948m2 8.8%減
総従業員数 1万3965人 6.9%減

3月の東京地区は、売上高12.6%増、入店客数13.8%増と共に二桁の伸びとなった。前年のまん延防止等重点措置(3/21まで)の反動の他、外出機会の増加、卒入学等オケージョン需要の回復、気温上昇といった好条件に加え、各社の組織顧客向け施策や物産催事等の好調推移、更には高額商材の継続伸長が売上増に寄与した。2019年比では売上高2.8%減と、前月同様コロナ前には僅かに届かなかった。

商品別では、主要5品目全てプラスとなった。主力の衣料品(15.4%増/18カ月連続)は、卒入学・新生活需要から、紳士・婦人共にビジネスやフォーマル商材が好調に推移し、特に婦人服ではブラウス、パンツ、スカート等が伸長した。また気温上昇から、薄手のカーディガンや軽めのアウターが好調だった他、半袖商材にも動きが見られた。

身のまわり品(23.0%増/19カ月連続)は、ラグジュアリーブランドを中心に好調さを持続した。当月のトピックとして21日に3つの開運日(一粒万倍日・天赦日・寅の日)が重なり、特に財布が伸長した。旅行需要も活況で、トラベルバッグは先月同様に良く動いた。雑貨(16.4%増/19カ月連続)は、時計で一部在庫不足が見られたが、円安による訪日客の高額品需要の強さもあって好調を維持している。化粧品は13日からのマスク任意化で、ベースメイク・メイクアップ・UVケア商材が大幅回復しており、訪日客需要も戻りつつある。

食料品(0.1%増/19カ月連続)は、人が集まる機会の増加から、引き続き手土産や慶祝需要で菓子が好調だった他、お花見の解禁で弁当やオードブル、和洋酒等も堅調だった。

4月17日段階の商況は、前年比20.0%増で推移している。コロナ前の2019年比でも約4%増と、一段と回復基調を強めている。

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