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東京地区百貨店/6月売上は22カ月連続プラスの10.0%増

2023年07月24日 10:40 / 月次

日本百貨店協会が7月24日に発表した2023年6月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1360億円(前年同月比10.0%増)で、22カ月連続のプラスとなった。

<6月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 1360億円 10.0%増
総店舗面積 72万9599m2 8.4%減
総従業員数 1万3961人 6.8%減

6月の東京地区は、売上高10.0%増、入店客数4.5%増と共にプラスとなった。外出機会の増加やインバウンド売上の高伸、好調が続く高付加価値商材の増勢のほか、月後半の気温上昇に伴い夏物商材が好調に推移したことで、前月より伸び幅を広げ(2.0ポイント)二桁増となった。2019年比では売上高1.7%減と回復基調は継続している。

商品別では、主要5品目全てプラスとなった。主力の衣料品(12.6%増/21カ月連続)は、外出気運の高まりから盛夏商材が順調に稼働し、6カ月連続で二桁増を記録した。紳士服・洋品ではジャケット、シャツ等のビジネスアイテムやクールビズ関連商材、婦人服・洋品ではワンピースや羽織物等が好調に推移したほか、雨傘、日傘、帽子等も伸長した。

身のまわり品(13.4%増/22カ月連続)は、ラグジュアリーブランドが依然好調を維持しているほか、天候与件からサンダルやサングラス等盛夏アイテムが良く動いた。インバウンド需要や国内客の旅行回帰でスーツケースも好調に推移した。雑貨(15.9%増/22カ月連続)は、化粧品が32.7%増と高伸し、UV関連商品やヘアケアアイテム、メンズコスメ等に動きが見られた他、インバウンド需要も高まっている。美術・宝飾・貴金属は時計の入荷減による品薄等マイナス与件がある一方、宝飾が好調で2カ月ぶりにプラスに転じた。

食料品(2.4%増/2カ月連続)は、手土産需要から菓子が好調で、2019年比でも9.7%増とコロナ前を上回った。中元ギフトではゼリーやアイス等冷菓デザートに動きが見られた。また、客数増に伴いレストランの利用客が増加し売上を伸ばしている。

7月17日時点での商況は、前年比12.0%増で推移している。コロナ前の2019年比でも6.9%増と、回復基調が鮮明になってきている。

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