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日本百貨店協会/6月売上高は16カ月連続プラスで7.0%増

2023年07月24日 10:50 / 月次

日本百貨店協会が7月24日に発表した2023年6月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象70社・181店)の売上総額は約4412億円(前年同月比7.0%増)だった。

<6月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 4412億円 7.0%増
総店舗面積 474万5273m2 3.4%減
総従業員数 5万2214人 6.9%減

6月の売上高は7.0%増と16カ月連続のプラスとなった。コロナ前の2019年比では5.1%減と前月とほぼ同水準で推移しており、回復基調は続いている。

上旬は、台風や大雨による影響も見られたが、中旬以降の気温上昇や、外出機会増加、旅行ニーズなどにより、衣料品・服飾雑貨、化粧品が夏物商材を中心に好調に推移した。増勢が続く高付加価値商材に加え、円安効果と入国制限終了から高伸するインバウンドも売上を押し上げた。入店客数は3.5%増(16カ月連続)、2019年比では19.7%減となった。

顧客別では、インバウンドが、一段と高い伸びを見せ(前月比71.2ポイント上昇)320.3%増(15カ月連続/シェア6.4%)、売上高280億円と、コロナ禍の2020年2月以降、最高額となった。2019年比でも0.8%減となり、ほぼコロナ前の水準に戻っている。国内市場は1.8%増(16カ月連続/シェア93.6%)、2019年比5.3%減となった。

地区別では、インバウンドと高額商材が好調な都市(10都市/21カ月連続)が、9地区で前年実績を超え、10.1%増と二桁の伸びを示したが、地方(10都市以外の7地区/2カ月連続)は1.9%減となった。

商品別では、主要5品目のうち4品目で前年をクリアし、身のまわり品(10.4%増)と雑貨(12.0%増)は二桁の伸びを示した。好調が続くラグジュアリーブランドや時計、宝飾など高額商材の他、化粧品(18.7%増)は、インバウンド需要に加え、メイクアップやUV関連商品が好調で、伸び率は前月よりさらに2.9ポイント上昇した。バッグ、靴、旅行用品の他、傘などレイングッズも好調だった。

主力の衣料品は、ジャケット、カットソー、ワンピースなど夏物衣料を中心に動き、クリアランスも好調な滑り出しを見せている。食料品は、物産展などの食品催事や手土産需要から菓子、惣菜が引き続き好調だった。父の日商戦では、酒類や銘菓、カジュアルウエアなどが動いた。中元商戦前半は、各社、堅調に推移している。

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