ワールド/10月は国内小売売上5.8%減、残暑で秋商材苦戦

2024年11月07日 13:42 / 月次

ワールド(2024年2月期:売上高2023億円)が11月6日に発表した国内小売事業月次売上概況によると、10月の国内小売売上は、前年同月比5.8%減となった。

内訳は店舗売上が7.8%減、Eコマース売上が2.1%増だった。既存店売上は7.3%減で、休日数が前年同月より1日減で約1.6%のマイナス影響と推計した。

月度 国内小売売上 店舗売上 (既存店売上) Eコマース売上
10月 5.8%減 7.8%減 7.3%減 2.1%増

10月は気温の高い残暑の日々が続き、羽織物などの稼働が鈍い状況が続いたことから、売れ筋商品の核を作ることが難しく、秋商材で店頭売上を伸ばし切れなかった。

ECでは、自社EC「WOS」はハロウィン施策が奏功して月末にかけて中衣料で売上挽回したほか、外部ECも主要モールの販促企画への参加などが支えになったものの、EC売上全体では前年から大きく伸ばせなかった。

アイテム別では、ブラウスが高稼働を継続しており、ニットやカットソーの一枚着のトップスも良好だった。ただ、雑貨では保温マグなど暖をとるアイテムが稼働し始めた反面、アパレルでは羽織物が高気温の影響で例年以上に緩慢な動きとなった。

ブランド別では、アパレルは「オペークドットクリップ」など一部の健闘を除いて伸び悩んだものの、インティメイト「リサマリ」や婦人靴「エスペランサ」が伸張したほか、ジュエリー「ココシュニック」や「RAGTAG」はインバウンド需要の支えが継続した。

出店21店、退店0店、M&A0店で、月末小売店舗数は2221店となった。

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