日本フードサービス協会/12月の外食売上6.6%増

2025年01月27日 15:01 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の12月度売り上げ状況は、前年同月比6.6%増となった。客数は2.6%増、客単価3.9%増だった。

12月度 売上高前年同月比
全体 6.6%増
ファストフード 6.5%増
ファミリーレストラン 7.8%増
パブ・居酒屋 1.0%増
ディナーレストラン 4.6%増
喫茶 8.0%増

12月は、雨天が少なく天候に恵まれた。年末年始が例年より長い連休で、年末帰省などの国内移動や単月で過去最高となる訪日外客数により、外食需要は好調に推移した。

一方、仕事納めが27日となった曜日周りにより、オフィス立地の飲酒業態は、ほぼ横ばいとなっている。

ファストフード業態は6.5%増。 「洋風」は、クリスマス商品の訴求により需要堅調で、1.7%増。「和風」は、高単価の海鮮メニューが好調で客単価を押し上げ、14.8%増となった。

「麺類」は、期間限定で意外性のあるサイドメニューなどが売り上げに貢献し、15.9%増。「持ち帰り米飯/回転ずし」は、価格改定による単価上昇で「持ち帰り米飯」の売り上げは確保されたが、「回転ずし」では逆に客数減となったところもあり、全体として1.9%増だった。

「その他」は、「アイスクリーム」がクリスマス用アイスケーキの売れ行き好調。「カレー」は価格改定による単価上昇で、7.8%増となっている。

ファミリーレストラン業態は7.8%増。全般的に帰省などによる年末需要が旺盛で、「洋風」は、半額クーポンなどのお得なキャンペーンで集客する一方で年末向け高単価メニューを打ちだすなどにより、6.4%増。「和風」は、期間限定の食べ放題キャンペーンなどが集客増に貢献し、11.6%増。「中華」は、創業記念キャンペーンなども好調で、12.1%増。「焼き肉」は、土日数が少ない曜日周りが影響し、2.8%増だった。

飲酒業態は、全般的に忘年会の事前予約が好調で、帰省客でにぎわう店もあった。しかし、仕事納めが27日と例年より早く、休前日の少ない曜日周りでオフィス立地の店を中心に予約以外の集客が伸びなかった。ほぼ横ばいの1.0%増にとどまっている。

ディナーレストラン業態は、引き続き好調のインバウンド需要に加えて、帰省などによる年末需要も堅調、インフルエンザの流行や人手不足がマイナス要因となったものの、4.6%増だった。

喫茶業態は、価格改定による客単価の上昇に加え、年末が長期連休となりターミナルや観光地立地の店が好調。年末の福袋販売なども売り上げ増につながり、8.0%増となっている。

日本フードサービス協会/10月の外食売上6.1%増、インバウンド客増が貢献

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