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福岡リート/リスク回避で、イオン原ショッピングセンターを譲渡

2016年08月30日 18:00 / 店舗経営

福岡リート投資法人は8月30日、資産の運用を委託する福岡リアルティが、資産を譲渡すると発表した。

福岡市のイオン原ショッピングセンターとAqualia警固を譲渡するもの。

イオン原ショッピングセンターの帳簿価格は52億4900万円、譲渡予定価格は37億円で、譲渡予定価格と帳簿価格の差額は15億4900万円の損失となる見込み。

同社は2007年3月に、イオン原ショッピングセンターを取得し運用しているが、賃借人であるイオン九州との定期建物賃貸借契約の満了時期(2019年2月)まで3年をきったことから、契約満了後の賃貸借条件、建物の築年数などを前提に、将来発生しうるリスクやその影響について検討していた。

商圏人口3km圏約30万人など、施設の有する競争力も考慮し、売却のみならず追加投資によるリニューアルの可能性や投資対効果、含み損解消の可能性などについても十分に検討した。

その結果、譲渡予定価格が帳簿価格や鑑定評価価格を下回るものの、不動産市況が活況を呈している現時点で売却することで、将来リスクを回避することが望ましいと判断したという。

Aqualia警固は2012年3月の取得以来、高稼働を維持している。帳簿価格は26億3400万円、譲渡予定価格は43億2000万円を見込んでいる。

不動産市況が活況を呈している現時点で売却することが利益最大化につながるものと判断し、イオン原ショッピングセンターと同時期に売却し、業績に与える影響の最小化を図るという。

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