流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





井筒屋/黒崎店、コレット井筒屋、山口井筒屋宇部店を閉店

2018年07月31日 17:50 / 店舗

井筒屋は7月31日、自社が運営する北九州市の「井筒屋黒崎店」、連結子会社コレット井筒屋が運営する北九州市の「コレット」、山口井筒屋が運営する山口県宇部市の「宇部店」を閉店すると発表した。

<井筒屋のホームページ>
井筒屋のホームページ

黒崎店は2019年5月31日、コレットは2019年2月28日、宇部店は2018年12月31日に、それぞれ営業を終了する。

店舗の営業終了に伴い、事業構造改善引当金繰入額と固定資産の減損損失など約34億円を特別損失として第2四半期で計上する見込み。

損失額はあくまで現時点の試算値であり、今後の決算手続きにより変動する可能性がある。

将来的に収益の改善が見込めない店舗・事業の構造改革を行うことにより、限られた経営資源を旗艦店に集中する。

黒崎店は1959年に井筒屋八幡店として開業後、2001年に黒崎そごう撤退後の現店舗へ移転した。

周辺の大型ショッピングセンターをはじめとした厳しい競合環境の中、食品フロアの全面改装や井筒屋アネックス-1の閉店に伴う集客テナントの導入などの大規模な改装投資を行った。

しかし、売上の減少に歯止めはかからず、人件費をはじめ大幅なコスト削減を断行しながら、存続に向けての経営努力を重ねたが、今後の収益改善は困難であるという判断に至り、2019年5月31日(予定)をもって現店舗における営業を終了する。

営業終了後は、サテライトショップや外商活動を通じて、黒崎エリアのお客に対して商品とサービスを提供する。

コレットは小倉伊勢丹から営業権を引き継ぎ2008年4月開業、開業2年目に営業赤字脱却のため、オープン時の人員体制の半数で運営する構造改革を実施するも、2期連続の営業赤字を計上したため、2010年2月期に約15億円の減損損失を計上した。

本店との棲み分けを図るべく、大型テナントの導入や、20代をターゲットとしたショップの導入といった大規模な改装投資を行うとともに、従来の百貨店モデルではないローコスト運営に取り組んだが、賃料など固定費の負担が重く、赤字が恒常化していた。

抜本的な改革には多大な投資が必要であり、その回収の見込みが立たないことなどを踏まえ、今後の収益改善は困難であるという判断に至り、2019年2月28日(予定)をもって現店舗における営業を終了する。

宇部店は1969年に、宇部ちまきやへ井筒屋が出資、その後1972年にちまきやが撤退したことにより宇部井筒屋として営業を引き継いだ。

現店舗での営業も40年以上が経過し、建物老朽化による維持運営コストの増加が顕著になっており、売上減少に加えて、業績悪化の一因となっていた。

存続に向けての検討を重ねたが、現店舗での収益改善は困難であるという判断に至り、2018年12月31日(予定)をもって営業を終了する。

営業終了後は、サテライトショップを周辺エリアに開設するとともに、外商活動を通じて、本店、山口店との連携を強化し、宇部エリアのお客に対して商品とサービスを提供する。

店舗概要
山口井筒屋宇部店(2018年12月31日閉店予定)
所在地:山口県宇部市常盤町1-6-30
開店日:1969年12月
売場面積:8053m2(地下1階・地上4階5層構造)
社員数:正社員16人、契約社員38人、計54人
売上高:2018年2月期28億円(前期比4.6%減)
ピーク1995年2月期72億円
沿革:1977年全館建て替えオープン
2006年食品2フロア体制改装

コレット井筒屋(店名コレット)(2019年2月28日閉店予定)
所在地:福岡県北九州市小倉北区京町3-1-1
開店日:2008年4月
売場面積:30,000m2(地下1階・地上6階7層構造)
社員数:正社員42人、契約社員71人、計113人
売上高:2018年2月期103億円(2.1%減)
ピーク2009年2月期135億円
沿革:2009年3月ロフト・無印良品オープン、
2009年5月ZARAオープン
2010年9月ココガールズオープン

井筒屋黒崎店(2019年5月31日閉店予定)
所在地:福岡県北九州市八幡西区黒崎1-1-1
開店日:1959年11月
売場面積:26,967m2(地上7階7層構造)
社員数:正社員61人、契約社員124人、計185人
売上高:2018年2月期129億円(4.5%減)
2004年2月期226億円
沿革:2001年10月メイト黒崎内に移設オープン
2007年食品フロア改装

関連記事

店舗 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧