スシロー、神明、元気寿司/資本業務提携解消
2019年06月18日 16:00 / 店舗
スシローグローバルホールディングス、神明ホールディングス、元気寿司は6月18日、資本業務提携を解消すると発表した。
資本業務提携の解消に伴い、スシローGHDの取締役を兼務する神明HDの藤尾益雄氏は、6月19日付でスシローGHDの取締役を退任する。
神明HDは、スシローGHDの株式949万3035株(自己株式を除く発行済株式総数比32.72%、帳簿価額4000円、2019年3月31日現在)を保有しているが、スシローGHDと神明HDは、神明HDが保有するスシローGHD株式の一部(660万株)を対象とした株式売出しについて合意した。
資本業務提携は解消となるが、神明HDは、スシローGHD株式の一部を対象とした売出し実施後の保有株式(289万3035株、9.97%)については原則、継続して保有し、筆頭株主となる予定だ。
神明HDは、子会社である元気寿司株式を360万株(自己株式を除く発行済株式総数比40.78%、2019年3月31日現在)保有しているが、元気寿司株式の保有を継続する意向だ。
3社は2017年9月に資本業務提携を発表し、スシローGHDと元気寿司の経営統合にむけて、統合準備委員会を立ち上げ、協議を重ねていた。
協議を開始した当初、3社は、長期的には成熟が見込まれる国内市場では強固な事業基盤・調達力・店舗網を構築し、量・質ともに圧倒的な規模の企業へと成長すること、そして有望なホワイトスペースが広がる海外市場では競合他社に先行して展開を行うことが、事業価値の最大化を実現するために有効であると認識していた。
統合準備委員会では、経営統合にむけた国内外における事業戦略や統合ストラクチャー等について、そのシナジーを最大化させるために、約1年半に亘り、慎重に協議を重ねていた。
しかしながら、協議の結果、スシローGHDと元気寿司の両社の国内市場における将来的なブランド戦略の違い、海外市場、特にアジア地域における店舗展開方式の違いなどが明確となった。
そのため、スシローと元気寿司が経営統合するよりも、独立した企業としてそれぞれの戦略を独自に且つ柔軟に推し進めていくことが両社の企業価値を高めるために最適であるとの結論に至った。
これにより、3社は経営統合に向けた協議を中止し、資本業務提携を解消するという。
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