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FOOD&LIFE/スシロー「東京駅」出店や京樽コラボ、新業態「むすび寿司」発表

2021年05月13日 15:10 / 店舗

FOOD&LIFE COMPANIESは5月13日、スシローグローバルホールディングスからの社名変更後初となる「FOOD&LIFE COMPANIES 事業戦略発表会」を開催した。

水留浩一代表取締役社長CEOは、「コロナ禍で安心できる状況ではないが、その中でも少し視野を広めにとりながら、しっかりと先につながる取り組みをしていく」とあいさつした。

主力業態の回転寿司「スシロー」を展開するあきんどスシローは6月に渋谷、7月には、東京23区のど真ん中「東京駅」の八重洲に出店する予定だ。八重洲では、新たなチャレンジとしてテイクアウト専門店「スシロー To Go」とイートインのハイブリット店舗の展開を予定している。

<スシローは都心店舗として八重洲に出店>
スシローは都心店舗として八重洲に出店
※都市型店舗の店内イメージ

あきんどスシローの堀江陽社長は、「いままで郊外型の店舗を展開してきが、都市部への出店を加速する中で、いままでのやり方とは違うという気持ちをもっている。八重洲であれば、時間がある時はお店で食べてもらう。計画的にランチの予定が立つときは、ランチの持ち帰りの予約をしてもらう。あるいはウーバーイーツなどのデリバリーで商品を注文する。でも、バタバタしてお昼の予定が立たない時には、その場ですぐに、スシローの寿司を買えるシーンを想像しながら、店を作った」と出店の狙いを述べた。

<京樽>
京樽

4月1日からグループに加わった京樽では、京樽のテイクアウト専門事業のノウハウを活かし、「スシロー To Go」との新たな取り組みを実施する。

京樽と海鮮三崎港は、約90年の歴史と茶きん鮨をはじめとした商品のブランド力、海鮮三崎港の職人がにぎるからこそできるシャリとネタのバランスにこだわった、おいしい寿司の追求など、既存のブランドの魅力を活かしながら、新たにグループの調達力を最大限活用した取り組みをする。

京樽の石井憲社長は、「京樽の大きな資産として船橋にセントラルキッチンがある。今後、スシローのノウハウを生かした江戸前寿司の製造にも着手する。そのための準備を進めている。いま持っている京樽の売店で、上方寿司は京樽の商品を売るが、江戸前寿司は、国内No.1ブランドのスシローの江戸前の握り寿司を売る。両社がWinWinの関係でお客様を呼べる、新たな店舗展開を考えている」と述べた。

<むすび寿司 南海なんば駅店>
むすび寿司 南海なんば駅店

新業態開発と運営を担い、海鮮居酒屋業態「杉玉」などを運営するFOOD&LIFE INNOVATIONSは、寿司にとらわれず「食」における、新しい価値を創造する事業を今後も展開する。メインとなる杉玉は、コロナ禍で逆風が吹いている居酒屋業態だが、今後も積極的な出店強化や魅力的な店舗づくりなどで今までにない大衆寿司居酒屋を目指す。

また、新たな業態として「むすび寿司」を出店した。「醤油も箸もいらない」、「どこでも手軽に食べられる」新たな寿司の在り方を提案する。むすび寿司は、2020年9月30日に大阪市の南海電鉄「なんば駅」に1号店を出店、同年10月16日にさいたま市のJR大宮直結の商業施設「ルミネ2大宮」1階に2号店をオープンしている。

FOOD&LIFE INNOVATIONSの木下嘉人社長は、「業態を考える時に、もっといろんなお客様にお寿司をお届けしたい。今、おいしいお寿司を食べていただくために提供できていないシーンはどこなのか。そういったことを考えて、むすび寿司を考えた。働く環境が変わり、忙しい中、食事の時間も移動の時間ももっと有効に活用できないかを考えた。そういう利用シーンで、我々の調達力を生かして、クオリティーの高い商品をお届けるする業態として開発した」と新業態の開発経緯を説明した。

また、「今回の業態に関しては、醤油も箸も使わない、場所も選ばない、新しい寿司の形ということで、むすび寿司という業態を開発し展開する。グループ全体の調達力を生かした高いクオリティーの食材、職人が一つ一つ丁寧にむすんでいく、しゃり、海苔にもこだわった商品をひとつのおむすびのような形にして、新しい寿司の形態としてお客様にお届けする。こういう環境なので、テイクアウトでも利用できるほか、オフィスや移動などの少ない時間の中でも、おいしいお寿司を食べてもらえる。これまで大阪と埼玉で半年ぐらい実験をしてきたので、今回、お披露目となった」と述べた。

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