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東急/渋谷ヒカリエに隣接、複合施設「渋谷アクシュ」2024年上期開業

2023年05月31日 12:17 / 店舗

渋谷二丁目17地区市街地再開発組合とその参加組合員である東急は5月30日、渋谷駅東口エリアで計画する「渋谷二丁目17地区第一種市街地再開発事業」のビル名称を、「渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)」に決定した。2024年度上期の開業を予定する。

<渋谷アクシュ>
渋谷アクシュ

ビルは、渋谷駅から青山方面へと続く渋谷東口エリアに位置するが、現在、坂道の中腹にあるとともに、宮益坂・明治通り・青山通りの幹線道路に囲まれているため、周辺エリアとの円滑な回遊が妨げられていた。また、人がたまれる空間の不足により、賑わいが欠如している課題があった。そこで、高低差を解消する縦動線や隣接街区と接続するデッキを整備し、新たに人々が集い憩えるオープンスペースと商業店舗を歩行者動線上に沿って配置することで、これまで通り道であったこの場所が、足を止めて休憩したり、食事を楽しむことができる空間に生まれ変わり、渋谷駅東口エリアの新たな賑わいの拠点となることを目指す。

<歩行者ネットワークのイメージ>
歩行者ネットワークのイメージ

施設は、1~4階に商業施設、5~23階にオフィスを配置する。商業施設部分の1~2階は広場やアトリウムとのつながりを活かしつつ、周辺エリアに不足する飲食機能の充実を図り、日常的な賑わいを形成する。3~4階は、時代とエリアのニーズに応えた「ウェルネス」をテーマとしたオフィスサポートに資するテナントが入居。渋谷エリアに不足しているワーカーに対する心と体の健康を高められるサービスを提供する。

<1~2階アトリウム>
1~2階アトリウム

4~5階には、渋谷駅に最も近い3.0テスラMRIを有した健康診断専門の「総合健診センターヘルチェック」がオープンし、「都会のオアシス」をイメージした癒しの空間で、働く人と企業の健康をサポートする。

<3階オフィスエントランス>
3階オフィスエントランス

さらに3~4階では、化学・日用品メーカーであるサラヤが、「カッコイイ大人を創る」をコンセプトに、地方の旬の食材を最適な調理で食べられるナチュラルレストランと、最新のマシンを導入したトレーニングや最新のスタジオプログラムを提供するフィットネスを連動させた店舗を関東で初出店する予定だ。働き方のニーズや価値観が多様化する社会の中で、渋谷で働くひとりひとりの心身ともに健康的な状態を意識し、生産性や創造性の向上を支援する。

<フロア構成>
フロア構成

「渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)」という名称には、青山(AOYAMA)と渋谷(SHIBUYA)の街をつなぎ(X:交差する)、多種多様な人々が行き交う場所で、交流を誘発する施設になっていきたいという思いを込めた。また、挨拶や友好のしるしである「握手(アクシュ)」の意味から、異なる人々や文化がこの場所でつながり・交じり合い、そこから新たな価値が生まれていく様子を表現した。

<ヒカリエ側の広場>
ヒカリエ側の広場

■事業計画の概要
事業名称:渋谷二丁目17地区第一種市街地再開発事業
施行者:渋谷二丁目17地区市街地再開発組合
(構成員:塩野義製薬、南塚産業、NANZUKA、東宝、太陽生命保険、東急)
施行地区:東京都渋谷区渋谷二丁目100番地
施行面積:約0.5ha
敷地面積:約3460m2
延床面積:約4万4500m2
階数:地上23階、地下4階
高さ:約120m
用途:事務所、店舗、駐車場など
設計者:渋谷二丁目17地区設計共同企業体
(構成企業:東急設計コンサルタント・三菱地所設計・パシフィックコンサルタンツ)
施工者:竹中工務店
竣工:2024年5月末(予定)
開業:2024年度上期(予定)

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