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麻布台ヒルズ/11月24日開業、商業施設に食のマーケットなど150店舗

2023年08月08日 13:02 / 店舗

森ビルは8月8日、「麻布台ヒルズ」(東京都港区)を11月24日から順次開業すると発表した。

<低層部と高層ビルからなる麻布台ヒルズ>
麻布台

「Modern Urban Village~緑に包まれ、人と人をつなぐ「広場」のような街~をコンセプトに、「Green&Wellness」人々が自然と調和しながら、心身ともに健康で豊かに生きることを目指す街として、開発区域約8.1ha、敷地面積約6万3900m2、延べ床面積86万1700m2、商業施設(約2万3000m2)約150店舗、住宅約1400戸の都市機能が集結する。

高さ約330m・64階の「麻布台ヒルズ森JPタワー」、高さ約240m・54階「麻布台ヒルズレジデンスA」、高さ270m・64階の「麻布台ヒルズレジデンスB」、高さ約41m「ガーデンプラザA・B・D」からなる。

<麻布台ヒルズ>
麻布台ヒルズ

オフィス面積は約21万4500m2、就業者約2万人で、ベンチャーキャピタル約70社の集まる「Tokyo Venture Capital Hub」、慶応義塾大学予防医療センター、アマンの姉妹ブランドホテル「東京ジャヌ」、「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」なども開業する。

<さまざまな来街目的で訪れることができる街>
さまざまな来街目的で訪れることができる街

「街全体がミュージアム」をコンセプトに、総施設面積約9300m2のデジタルアートミュージアムとギャラリーを中核として、オフィスや住宅、ホテルのロビーや広場など、街のあらゆる場所にパブリックアートを設置し、芸術・文化が一体となった街を創出。ビジネス、ショッピング、通学とともに、アートを充実させ、さまざまな来街目的で訪れることができる街を目指す。

<辻慎吾社長>
辻慎吾社長

8月8日開催された記者会見で、辻(正式にはしんにょうに点1つ)慎吾社長は「約35年、約300人の権利者とともに、ヒルズの未来形として、11月24日麻布台ヒルズが誕生する。国籍、性別問わず、働く、住む、遊ぶなどさまざまな目的を持った人が集う東京の国際競争力を高める多彩な機能をもつ街として、年間来街者約3000万人を目標としている」と意気込みを語った。

商業施設部分は、ファッション、フード、ビューティー、カルチャー、アート、ウェルネスなど、約150店舗が集結。さらに「中央広場」の地下には、約4000m2を誇る大規模なフードマーケット「麻布台ヒルズマーケット」が2024年1月登場する。

<4000m2のフードマーケット>
4000m2のフードマーケット

辻社長は「商業施設全体の売り上げ目標は非公開だが、商業施設が麻布台ヒルズより広い六本木ヒルズの坪当たりの売り上げと同じか、それ以上の規模を見込む。麻布台ヒルズマーケットは一般の人も、プロも、調理の仕方を学んだり、交流したりして、買い物を楽しめる場所づくりにチャレンジした。生鮮、総菜、グロッサリー、ワイン・リカー、ベーカリー、スイーツ、フラワーなどの専門店がそろう。出店する専門店とともに商店会をつくり、麻布台ヒルズ内外の店舗やシェフ、学校や企業などとも協業し、活動を進めていく」と説明した。

<学びや交流の場にもなるフードマーケット>
学びや交流の場にもなるフードマーケット

商業施設部分では、2024年2月以降に、エルメス、カルティエ、セリーヌ、ディオール、ブルガリといったハイブランドも10店舗オープンする。

<Green&Wellnessがコンセプト>
Green&Wellness

■オフィスのテナントは5割が現在決定

オフィス部分は、総貸室面積約21万4500m2、「麻布台ヒルズ森JPタワー」の7階~52階を中心に、「ガーデンプラザB」「麻布台ヒルズレジデンスB」にもワークスペースを備え、多彩な働き方を実現。就業者数は約2万人を想定している。

「麻布台ヒルズ森JPタワー」におけるオフィスの基準階貸室面積は約4800m2。現在、IT企業、外資系などでオフィスは5割までテナントが決まっており、2023年度内の満床が目標だという。

また、「麻布台ヒルズ森JPタワー」33~34階に誕生する約3300m2の「ヒルズハウス」は、入居企業とその従業員が、街全体をワークプレイスとして使うための拠点となる施設となる。

企業の垣根を越えてワーカーが集うクラブハウスのような「場」と、街のさまざまな機能やサービスをカスタマイズできる「仕掛け」は、街と企業が連携して、理想的な働き方を模索し、創り出すことを目指している。コロナ禍を経て、人同士の交流の重要さに改めて注目している企業などに向け、自社のオフィス単体では実現できない、より豊かで創造的なワークスタイルを提案する。

<麻布台ヒルズ森JPタワー1階玄関>
麻布台ヒルズ森JPタワー

「Tokyo Venture Capital Hub」は、日本初の大規模なベンチャーキャピタル(VC)の集積拠点。日本ベンチャーキャピタル協会や日本のVC業界をけん引する独立系VCに加えて、日本の大企業を母体とするコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)が合計約70社が集まり、日本のイノベーションをけん引するベンチャー企業に向け、リスクマネーを調達する。

そして、「レジデンスA」の低層部(1~13階)には、モダンで遊び心のあるアマンの姉妹ブランド「Janu(ジャヌ)」の世界初となるホテル「ジャヌ東京」をオープン。アマンとはレジデンスでもコラボレーションし、「麻布台ヒルズ森JPタワー」最上部に「アマンレジデンス 東京」(91邸)が登場予定だ。

8月30日に開校する「ブリティッシュ・スクール・イン 東京」は、創立34年目の歴史を有し、幼児~初等教育の英国式カリキュラムを提供する。60カ国以上の国籍の生徒が在籍する、国際色豊かな学校で、再開発施設の強みを生かし、都心の学校でありながら、グラウンド2面、体育館、プール、アウトドアスペースなど充実した環境を備えている。約740人が通学する。

<グローバルプレーヤーに選ばれる東京にと辻社長>
辻社長

辻社長は「麻布台ヒルズのオープンで、アークヒルズ、六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズと合わせ、エリアのオフィス面積約98万2000m2、約640店舗、住戸約4440戸規模、緑化面積12haの規模となる。東京がグローバルプレーヤーに選ばれる、国際都市間競争を勝てる街になるよう、当社としても貢献し続けたい」と述べた。

<開発区域面積は約8.1ha>
開発区域面積:約8.1ha

■麻布台ヒルズ
開発区域面積:約8.1ha
敷地面積:約6万3900m2
延べ床面積:約86万1700m2
オフィス面積:約21万4500m2
緑化面積:約2.4ha
住宅戸数:約1400戸
店舗面積:約2万3000m2
用途:事務所、住宅、店舗、ホテル、文化施設、インターナショナルスクール、診療所

■今後のスケジュール
2023年8月30日:ブリティッシュ・スクール・イン 東京開校
2023年11月6日:慶応義塾大学予防医療センター検査提供開始
2023年11月24日:麻布台ヒルズ開業
・麻布台ヒルズギャラリー
・商業施設(約100店舗)
・ヒルズハウス
・Tokyo Venture Capital Hub
2023年冬:ジャヌ東京(ホテル)開業
2024年1月(予定):麻布台ヒルズ マーケット開業
2024年1月(予定):森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス開館
2024年2月~(予定):商業施設(ラグジュアリーブランド10店舗)

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