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テラスモール湘南/2015年度の売上、540億円

2016年04月26日 16:45 / 経営

住商アーバン開発は、運営する「テラスモール湘南」(神奈川県藤沢市)の2015年度の売上高が約540 億円(前年対比2.7%増)、来館者数が約2330万人(0.8%増)と発表した。3年連続で前年を上回った。

好調な結果となった要因として2011年1月開業以降、当施設が立地するJR辻堂駅北口周辺地区都市再生事業「湘南C-X(シークロス)」を中心に、JR辻堂駅の周辺エリアは街として発展を続けており、マンションや戸建などの新規住宅が継続的に開発された結果、エリアの人口が増加。

直結する辻堂駅の乗降客数も開業当時の9万人から12万人へと大幅に増加し、来館客数の押し上げに寄与している。

お客の7割は、藤沢市・茅ヶ崎市を中心とした半径10kmの足元商圏、鉄道沿線(小田原~大船・鎌倉)から来館しており、東京や横浜エリアからや、昨年3月に東名と海老名JCTで接続する圏央道(海老名 JCT~寒川北 IC)が開通したことにより、静岡県など他県からの流入も増加傾向にある。

館内では、昨年12月に共用部に商品展示スペースを新規導入するなど、商品訴求を強化し、館内や屋外広場でのイベントスペースを活用し、定期的にお客参加型イベントや物産展など集客力のある催しを定期開催したことで、来館客の増加につながっていると分析している。

会員限定抽選キャンペーンなど、ポイントカード会員向け施策の強化が、リピーターの創出に貢献しているという。

各フロアの両端にある大型の核店舗が年間を通じて軒並み好調に推移し、全館の売上を牽引すると共に館内の回遊を促進。核店舗の売上は4.5%増。

特に、10スクリーンを有する「109 シネマズ湘南」は、子育てファミリーからシニア層まで幅広く取り込み、好調だった2014年度を更に大きく上回る売上と来店客数を記録。

インテリア・生活雑貨の「無印良品」、ベビー・マタニティ用品の「アカチャンホンポ」もお客様からの支持を集め、全館の売上に寄与した。

ファッション/ファッション雑貨は0.6%増で、暖冬の影響により、冬物は若干鈍化傾向にあったものの、年始のセール、福袋商戦は好調に推移し、年間で前年を上回った。

ライフスタイルは4.1%増で、インテリア雑貨や家具を取り扱う「unico」や「Francfranc」が、ニーズを掴み好調に推移。「niko and…」など、トータルライフスタイルを提案する店舗も数字を伸ばし、業種の売上を押し上げた。

食物販は4.1%増で、足元商圏を中心にお客様の支持を集め、年間を通して好調な売上を記録した。

レストラン/カフェは0.5%増。季節毎の店舗限定メニューや、地産地消メニュー「湘南めし」など様々な企画の実施により、お客様の来店に繋がり、業種全体の売上に寄与した。

サービスは3.4%増で、近隣住民の増加に伴い「ポニークリーニング」や「洋服のお直し専門店 ママのリフォーム」など、日常生活をサポートする店舗が売上を大きく伸長した。

神奈川県や藤沢市、茅ヶ崎市など、地元行政の主催イベントとのタイアップを積極的に進め、地元商店街との連携を強化すべく、各商店街イベントを、ホームページや館内で告知するなど、地域と一体となった情報発信に取り組んでいる。

今後について、昨年12月に屋外広場に新設した常設ステージでは、これまで週末をメインに地元アーティストのライブなどを開催し、今後も定期的なイベントを催すとともに、5月下旬からは地域の方々へのステージ貸出を開始する予定。

また、湘南エリアでも増加傾向にある訪日外国人観光客にウェブサイトのフロアマップを多言語(英語、韓国語、中国語〈簡体字・繁体字〉)に対応する。

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