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大手百貨店、アパレルブランド/日本プロフェッショナル販売員協会を設立

2016年06月09日 11:59 / 経営

大手百貨店とアパレルブランド11社は6月1日、一般社団法人日本プロフェッショナル販売員協会(JASPA)を設立した。

ファッション販売職の社会的地位を向上し、女性のキャリアを支援する。

百貨店は、三越伊勢丹ホールディングス、高島屋、大丸松坂屋百貨店、ラグジュアリーブランドでは、エルメス ジャポン、シャネル、LVMH モエ ヘネシー・ルイヴィトン・ジャパンが参加。

アパレルでは、ワールド・モード・ホールディングス、三陽商会、オンワードホールディングス、TSIホールディングスが参加。そのほか、一般財団法人ファッション産業人材育成機構が参加した。

設立時の代表理事には、エルヴィエムエイチモエヘネシー・ルイヴィトン・ジャパンの代表取締役のエマニュエルプラット氏が就任した。

販売職が売り子、店員ととらえられ、その結果、地位が低い、専門スキルがえられないなど、ネガティブなイメージがあることに対応する。

本来、ファッション販売職とは高いコミュニケーション力を有しファッションセンスに加えて知識や教養、コンサルティング能力が必要とされる職業であることを打ち出す。

現在、販売職としてのスキルを評価する汎用性のある業界内に認知された資格制度がないために、将来のキャリアパスを提示することができず職業の将来性や自己実現といった職業選択で重視されるべき魅力が外部に伝わっていない課題に対応する。

協会として、大学の就職セミナーへ参加し、販売職の魅力を訴求し、一般向けセミナーを開催し、販売職の魅力を訴求する。

今後、販売員として必要な一般教養(歴史・文化・経済・政治等)の他、販売員のスキル向上のためのさまざまなトレーニングプログラムを会員のニーズに合わせ順次、開発する予定だ。

筆記試験のみで認定される既存の制度と異なり、実技のチェックを伴って実施する実際に店頭で活躍できる人材を認定する資格制度を創設し運営する計画だ。

当初は、ファッション販売員協会を仮称として検討していたが、ファッション・レザーグッズ、時計・宝飾に加え、今後、香水・化粧品、高級家具などの販売員にまでプロダクトカテゴリーを拡張することを考慮し、協会名称を一般社団法人 日本プロフェッショナル販売員協会とした。

■日本プロフェッショナル販売員協会
http://jasp-association.jp/

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