国内鞄・袋物市場/2017年度は1兆780億円を予測
2017年03月16日 11:30 / 経営
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- 矢野経済研究所
矢野経済研究所は3月16日、国内鞄・袋物市場に関する調査をまとめた。
2015年度の国内鞄・袋物市場規模は、小売金額ベースで前年度比3.1%増の1兆915億円、2016年度は1.0%減の1兆807億円の見込んでいる。
2016年度は訪日外国人客によるインバウンド需要の伸び悩みに加え、国内の中間層の消費が落ち込んでいるが、日本製や自社PB商品を中心に品揃えした店舗の出店や、カスタムオーダーサービスの導入など個性を求めるターゲット層へのアプローチが進み、市場規模は微減にとどまり、1兆円台を維持すると分析する。
今後、中間層の消費は依然として厳しいものの、インバウンドと富裕層の2大需要は底堅く推移し、2017年度の国内鞄・袋物市場規模は、小売金額ベースで前年度比99.8%とほぼ横ばいの1兆780億円になると予測している。
国内鞄・袋物市場のうち、2015年度のドメスティックブランドの市場規模は、小売金額ベースで1.7%増の4166億円、2016年度は1.2%増の4215億円と好調な推移を見込む。
訪日外国人客によるインバウンド需要では職人の手作りによるメイド・イン・ジャパンを訴求した日本ブランドが高い注目を集めているほか、近年はライセンスブランド展開企業がライセンス依存型から脱却し、培ってきた技術力を自社ブランド展開に活かせるようになったため、自社ブランドの立ち上げや新ブランドの創出が積極的に行われている。
小売店側でも自社ブランドに特化した新業態店舗を開発するなど、ドメスティックブランド市場の活性化が図られているという。
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