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ミスタードーナツ/コンビニドーナツは業績不振の原因ではない

2017年04月06日 19:36 / 経営

ダスキンの専務取締役でミスタードーナツ事業本部担当の宮島賢一氏は、営業損失が続いているミスタードーナツ事業について「業績不振の要因はコンビニドーナツではなく、ファミリー層の減少に対応した商品・店舗環境などを整えられなかった点にある」と語った。

<宮島専務>

4月6日、都内で開催したミスタードーナツ2017年度事業方針発表会で明らかにした。

宮島氏は「当社に来店するお客様は、ドーナツが食べたくて来店されている。コンビニは、何かのついでにドーナツを買うのであり、ドーナツの類似商品は、すでにパン屋さんなども売られている。来店目的が異なっており、コンビニとは競合していない」と指摘する。

また、「これまで出店してきた店舗では、10年、20年と改装をしていないお店もある。ファミリー層の減少に伴い平均持ち帰り個数は4個程度になっている。テイクアウトが大きく伸びない環境の中で、ちょっとお茶を飲みたいとか、単身者の人が気軽に来店できる店舗になっていない点が課題だ」と述べた。

2017年3月期第3四半期決算のフードグループの売上高は307億9600万円(前年同期比6.6%減)、営業損失5億1000万円(前期は11億300万円の営業損失)だった。

現在、ドリンクバーを併設した店舗の出店を実験的に行っており、40店まで拡大している。今後、実験段階を終え、本格展開を検討しているという。

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