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ジャクソン/香川の老舗木工家具製造業者、特別清算

2017年06月07日 13:30 / 経営

東京商工リサーチによると、ジャクソンは5月25日、高松地裁より特別清算開始決定を受けた。1944年に創業し、森繁治商店として設立した老舗の木工家具製造業者。

負債総額は15億8655万円(2015年12月期決算時点)だが、その後の会社分割により大きく変動している可能性がある。

香川県の伝統工芸である漆塗り家具のトップメーカーとして県内外での知名度は高く、大手百貨店やハウスメーカーなどに営業基盤を築いていた。

1990年12月期にはピークとなる売上高35億3861万円を計上し、採算も維持していた。

その後は、バブル崩壊後の景気低迷に加え低価格家具メーカーの台頭などにより減収で推移し、採算性も急激に悪化した。

このため、建築設計事務所やハウスメーカーなどへの営業を強化し内装家具の受注拡大を図ったほか、既存個人顧客の買い替え需要を掘り起こすためカスタマーサービス事業部を新設するなど、営業面の立て直しを図っていた。

しかし、これら施策は奏功せず、27年12月期は売上高約9億円に対して1億3555万円の赤字となった。

金融機関の主導により206年10月28日、会社分割で森繁(旧:MEC)を設立して木製品の製造販売事業を移管した。

同時に自社はジャクソンに、MECは森繁にそれぞれ社名変更。自社は2月28日、株主総会の決議により解散し、今回の措置となった。

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