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セブンイレブン/企業向け「セブン自販機」、テスト設置

2017年09月19日 19:40 / 経営

セブン-イレブン・ジャパンは9月19日、食品自動販売機「セブン自販機」のテスト設置を開始したと発表した。

<セブン自販機>
セブン自販機

自動販売機の設置は、ファミリマート、ローソンが先行しているが、今回、初めてセブン-イレブンが自動販売機の販売に参入する。

オフィスビルや工場、物流センター、学校などの従業員休憩所や待合室、食堂などへの設置を想定した施策で、店舗を出店するに至らないものの一定のニーズが見込める「マイクロマーケット」に対応する。

セブン-イレブン店頭で取り扱っている、おにぎり、サンドイッチ、パン、ドリンク、デザート、カップラーメン、カップみそ汁などのオリジナル商品を中心に最大で75アイテムを販売する。

決済方法は現金決済のみのため、10円単位の価格設定で商品を販売する。電子マネーへの対応は、今後、検討する。

秋に都内を中心に全国で5か所にテスト設置した。2018年2月末までに100台、2019年2月末までに500台の設置を目指す。

今回、店舗と同様の商品管理体制を実現するため、4温度帯に対応したオリジナルの自動販売機を開発した。

<左に温度管理商品、右に常温商品を設置>
左に温度管理商品、右に常温商品を設置

おにぎりは20℃、チョコレート、チルドドリンク、お菓子は12℃~20℃、ペットボトル飲料、サンドイッチ、オリジナルデザートは10℃以下、カップラーメン、カップみそ汁、パンは常温で販売する。

温度管理商品を販売し棚ごとに温度設定を変えることができる大きめの自販機(60アイテム)と、常温商品を販売する小さめの自販機(15アイテム)の2台を組み合わせて運用する。

デイリー商品を中心に販売するため、商品ごとに販売期限を時間単位で設定できる機能を取り付け、販売期限が切れると販売を中止する「自動販売停止機能」を開発した。

広報部によると、「マイクロマーケットのニーズはこれまでも把握しており、マイクロマーケットへの対応を検討していた。セブン-イレブンのオリジナル商品を買えることが、もっとも重要な要素と考え、おにぎりやサンドイッチといった商品を店舗と同じ状態で購入できる自販機を開発した」。

「例えば、おにぎりであれば、店頭と同様の温度管理をすることで、米が固くならずふっくらとした食味が維持できるのかといった点を検証した。店頭と同様の商品管理を維持するため、販売期限が切れた商品を販売しない仕組みも開発した」という。

セブン自販機の管理・運営は、近隣の店舗が実施する。自販機は設備と位置づけ、自販機の売上は店舗に計上する。

自販機の設置面積は約1.7㎡で、重さは555kg、商品込で約615kg。

<自販機の大きさ>
自販機の大きさ

自販機は設置場所にあわせて白と茶の2色を用意した。

<茶色の自販機>
茶色の自販機

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