西友/アンガスビーフ拡大、2017年牛肉カテゴリー2ケタ増を目指す
2017年10月03日 20:00 / 経営
西友は10月3日、アメリカ産「アンガスビーフ」の商品ラインナップを拡充し、2017年度の牛肉カテゴリー売上高で2ケタ増を目指すと発表した。
アンガスビーフとは、世界三大品種の一つで、米国農務省が設定した厳しい品質基準をクリアした高品質のブランド牛。
アンガスビーフを販売した2016年10月から2017年9月までの牛肉カテゴリー全体の売上が前年比5%伸長したことを受け、今回、品ぞろえを拡充し、牛肉カテゴリー売上高で2ケタ増を目指す。
都内で開催した「生鮮食品事業戦略・新商品発表会」で、商品本部生鮮食品部バイス・プレジデントのウォルター・ボッケル氏は、「2017年9月時点のアンガスビーフの売上前年比は20%増となっている。アンガスビーフを買うために西友に来店するお客さまも生まれている。ハレの日のステーキや日常の炒め物に使える商品などを強化する」と述べた。
昨年、秋からアンガスビーフ「肩ロースステーキ用」(100g税別187円)で販売を開始し、これまでに7品目を販売。輸入牛肉を購入するお客の数は1.5倍に増加した。
今回、ハレの日の代表的なメニューであるステーキやローストビーフに対応するため、「リブロースステーキ用」(100g497円)と「ももブロック」(100g237円)を投入する。
そのほか、カレー・シチュー、炒め物、肉じゃがなど対応する商品として、「ばら角切り煮込み用」(100g197円)、「ばら切落し」(100g197円)、「ばらカルビ焼肉用」(100g197円)、ばらカルビ・もも・肩ロースをセットにした「牛肉焼肉セット」(1パック300g780円)を販売する。
これまで、扱いがなかった「リブロースステーキ用」「ばら角切り煮込み用」を新規投入するほか、「ももブロック」「ばら切落し」「ばらカルビ焼肉用」「焼肉セット」の4品目をノンブランド牛からアンガスビーフに切り替えることで、アンガスビーフの品ぞろえは、7品目から13品目に拡大する。
西友で販売するアメリカ産牛肉のうち、約9割がアンガスビーフとなる。
牛肉は幅広い世代から支持を集めており、近年は60代、70代のシニア層の需要も拡大している。すでに販売している「肩ロースステーキ用」は、毎日1万枚を販売するヒット商品になっている。
牛肉の販売拡大に伴い、豚肉、鶏肉の販売でも波及効果があり、部門全体で牛肉とほぼ同等の売上の伸びを確保しているという。
西友の畜産部門の国産商品と輸入商品の比率は、牛肉が国産40%、輸入60%、豚肉が国産70%、輸入30%、鶏肉が国産90%、輸入10%となっている。
品ぞろえの面では、親会社であるウォルマートの調達力を活かした低価格の調達を継続しながら、国産の和牛の取扱いも継続して行う方針だ。
ウォルター氏は、「ウォルマートは、牛肉において全米でNo.1の販売力を持っている。米国のウォルマート本社のスタッフとともに西友も仕入れを行うことでスケールメリットを生み出し、低価格を実現している。自社工場で加工した商品を全国の店舗で販売できる販売網も確立しており、同業他社がまねをできない差別化が図れる」と述べている。
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