ライフ/「ビオラル事業」30年度売上高400億円、50店舗目指す
2024年10月08日 11:12 / 経営
ライフコーポレーションは10月7日、ナチュラルスーパー「BIO-RAL(ビオラル)」事業において、2030年度売上高400億円、50店舗、プライベートブランド(以下:PB)1000アイテムを目指すと発表した。
ビオラルは、「オーガニック」「ローカル」「ヘルシー」「サステナビリティ」をコンセプトに、2016年6月1号店「靭(うつぼ)店」をオープン。2024年9月末で9店舗を展開、売上高は約100億円となっている。
PBは加工食品など約400アイテムがそろう。デリカが人気で弁当は常時約20アイテム、総菜約10アイテムを提供し、月ごと、季節ごとに商品を入れ替えている。
ビオラル事業を強化するため、2024年3月1日、商品本部・ストア本部に属していた同事業の機能を「ビオラル」事業本部として独立させた。
ビオラル事業本部長の海野紀明 執行役員は「ナチュラルスーパーと言えば、ビオラルと言われる存在、ナチュラルスーパー日本一を目指す。体に優しくおいしい商品、ビオラルらしい商品知識があり人に優しいスタッフといった人財育成、店舗の拡大、ブランディングを強化。お客様のファン化を進めていく」と意気込む。
また、ブランディングのため、2023年6月にオープンした「ビオラル有明ガーデン店」に、ライフ初の試みとなる「ビオラル大型カフェ」(約50席)を開設。ビオラルの世界観を楽しめるカフェを展開している。
カフェでは、オーガニックやビオラルで販売している素材を使った食事、ドリンク、デザートなどを提供している。子ども連れの40代女性の利用が多い。
メイン、副菜、ごはん、スープがついた選べるプレート(税別1100円から)は、100%国産有機玄米を使用。注文者の8割が玄米を選ぶという。
海野 執行役員は「欧米に比べ、日本はオーガニック食品の市場が小さく、これから成長の余地がある。ビオラルは単独店だけでなく、ライフの全店約300店舗にビオラルコーナーを設置しているので、顧客への発信力がある。商品開発に関してスケールメリットが出せ、ライフからの送客が可能な点が強みだ。今後、総菜・農産・生活関連商品を強化するとともに、インストアベーカリー、衣料にもチャレンジしていく。パート・アルバイトもビオラルだから働きたいと遠くから来てくださる人がおり、今後ビオラル独自の教育制度を作りたい」と話している。
取材・執筆 鹿野島智子
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