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カインズ/「プロジェクトカインドネス」策定、初年度150億円投資

2019年03月01日 15:30 / 経営

カインズは3月1日、2019年度から2021年度までの3カ年中期経営計画「PROJECT KINDNESS(プロジェクトカインドネス)」を策定したと発表した。

<カインズ>
カインズ

1989年3月1日に設立したカインズは、これまで30年の歴史の中で日本におけるホームセンター事業の礎を築き、SPA(製造小売り)方式を業界に先駆けて導入するなどさまざな改革に取り組み、増収増益での成長を続けてきました。

今回、次の30年を見据え、持続的な成長を続けるためにも不連続な改革を実行すべく、社長交代を行い高家正行氏をトップとする新体制をスタートした。

土屋裕雅代表取締役社長は代表取締役会長に就任した。土屋嘉雄代表取締役会長は、2月5日付取締役会決議により取締役名誉会長に就任している。

初年度は「土台づくりの年」と位置づけ、新たな顧客体験の創出や店舗オペレーションの改善・効率化などを目的に100億円~150億円の投資を予定する。

今後も社名の由来でもある「KINDNESS」から新たな可能性を生み出し、全てのお客様に「くらしに、ららら。」と口ずさんでもらえるよう、顧客体験価値を向上させるという。

プロジェクトカインドネスの目標は、「次のカインズをつくる」。基本方針は、「既存事業・店舗で成長、高収益モデルを確立」「高収益をメンバー(従業員)へ還元するための好循環構築」「新たな成長ドライバーの創出」の3つ。

Strategic Business Unit(SBU・戦略事業単位)を設定し、新たな顧客価値を創造する大胆なカテゴリーの拡縮を実施する。

SBU戦略では、圧倒的NO.1カテゴリーの育成、顧客価値提供に必要な新カテゴリーの開発、価値外・不採算カテゴリーの縮小・撤退を実施。

高品質・低価格を両立するSPA体制構築やSBU基点での新フォーマット、小売りの枠を超えた新事業創出を目指す。

わずらわしさ解消からEmotionalな体験の創造を目指したデジタル戦略では、商品が容易に『見つかる』/使い方が『わかる』体験、すばやいチェックアウト体験、快適なクリック&コレクト体験を実現する。

顧客基点でのトータルサプライチェーンの実現や顧客とのパーソナライズな関係を築く基盤づくりも行う。

店舗空間でのカインズブランド演出とエンジニアリングを担う空間戦略では、新規出店の絞り・厳選、既存店改装の大幅加速を行う。

顧客体験向上のための空間デザイン・実験・展開、売場効率・人時生産性最大化に向けた空間設計・実験・展開を行い、カインズ基準の標準化を目指す。

「誇りに思える働きたい会社へ」をテーマに、メンバーへのKINDNESSを実施。体制整備・人材投資、多様性を受け入れる環境整備、価値観・目標を共有するコミュニケーションへの投資を行う。

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