いなげや／新型コロナウイルス影響で既存店改装延期、時短営業も

2020年03月13日 14:10 ／経営

いなげやは3月13日、新型コロナウィルス感染拡大防止への取り組みについて発表した。

今回の新型コロナウィルスに関し、2002年に流行した「SARS」、2016年に流行した「新型インフルエンザ」の際、社内のBCP対策として策定した資料などを基に、全社を挙げて感染拡大防止に取り組んでいる。

対策本部会議を複数回開き、4月30日まで1日3回指定箇所のアルコール消毒を、全事業所で実施。3月15日までとしていたマスクの着用義務を4月30日まで延長した。

レジ担当者への衛生手袋の着用推奨期間、3月31日までとしていた会議･研修の中止、国内外出張の原則禁止期間も4月30日までとする。

3月4日～3月15日の予定で114店において営業時間を短縮していたが、3月16日さらに延長を予定している。既存店改装工事（2店）の延期、汚物処理防護服の各店配布、店舗感染者発生時の対策業務フロー策定などにも取り組んでいる。

2月22日から惣菜・ベーカリーのばら売りを中止した。

3月4日から一時チラシ配布及びホームページ掲載を休止していたが、チラシ配布は3月18日より再開することを決定した。デジタルチラシは3月11日一部再開した。

また、3月6日には、従業員に集団感染発生場所の特徴の周知と、同様の施設への立ち寄り自粛を要請している。

■時系列ごとの取り組み
1/28（火）･･･厚生労働省が新型コロナウィルスを「指定感染症」に指定
・顧客出入口にアルコールを設置
・従業員の「手洗い」・「うがい」の徹底
・マスク着用を推奨

1/30（木）
・店舗従業員を対象に「体調確認リスト」の運用を開始
・店舗の指定箇所を1日3回アルコール消毒

2/7（金）
・店舗消耗品マスクの使用ルールの徹底を指示

2/11（火）
・中国に渡航歴のある従業員への対応を指示

2/17（月）
・体調確認リストの発熱症状を38.0→37.5℃に修正

2/18（火）
対策本部会議（第一回）
・情報共有化、情報一本化、社内感染防止体制として組織化
・会議･研修･国内外出張は 3/31(火)まで中止（延期）
・既存店改装工事の延期（2店舗）

2/22（土）
・バラ販売（惣菜・パン等）を当面の間、原則中止

2/26 （水）･･･対策本部会議（第二回）
・グループ会社も含めた情報共有化、情報一本化、社内感染防止体制へ
・対策徹底期として、3/15（日）まで全従業員マスク着用義務化
・レジ担当者に衛生手袋の着用推奨
・本社入館規制（37.5℃以上・風邪の症状・海外渡航・マスク着用）
・商談･打ち合わせ時のマスクの着用、不要･不急の打ち合わせの中止
・コロナウィルス感染対応フローを策定

2/27（木）･･･政府が、全国公立小中学校を 3/2（月）よりの休校を要請

2/28（金）･･･誤った情報により全国的に紙製品に関する買い占めが発生

3/1（日）
・全従業員に対象を拡大し「体調確認リスト」を運用
・店舗への関連情報は、集約して1日3回イントラ配信（10時･14時･19時）
・トイレットペーパー､ティッシュ等の紙製品が全店で欠品が発生
・その他大幅需要増により更なる出荷調整を実施
（冷凍食品、精肉センターパック、メーカーパン、即席麺等々）

3/2（月）
・本日以降、毎日16時～対策本部メンバーによるミーティングを実施
・商業施設入店の4店舗が営業時間を変更（短縮）

3/4（水）
・114店舗で営業時間を3/15（日）まで変更（短縮）
・チラシ配布及びホームページ掲載を一時休止

3/5（木）
・マスクの使用制限を従業員向けに案内
・全テナント従業員へ、店舗の対策に準じた対応(体調･衛生管理)を依頼

3/6（金）
・集団感染発生場所の特徴の周知と、同様の施設への立ち寄り自粛を要請

3/10（火）
対策本部会議（第三回）
・会議･研修の中止期間を4/30（木）まで延長
・国内外出張の原則禁止期間を 4/30（木）まで延長
・マスクの着用義務を4/30（木）まで延長
・1日3回指定箇所のアルコール消毒を、全事業所に拡大し4/30（木）まで延長
・レジ担当者に衛生手袋の着用推奨期間を4/30（木）まで延長
・チラシ配布を3/18（水）より再開することを決定

3/11（水）
・デジタルチラシを一部再開
・汚物処理防護服を各店に配布

3/12（木）
・店舗感染者発生時の対策業務フローを策定

3/16（月）
・114店舗で営業時間の変更（短縮）を延長

■いなげやの新型コロナウイルス感染予防対策
http://www.inageya.co.jp/images/200313inageya_info.pdf