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アークランドサカモト/LIXILビバ株式TOB、2021年度HD制へ移行

2020年06月09日 16:30 / 経営

アークランドサカモトとLIXILビバは6月9日、資本業務提携すると発表した。同日、アークランドサカモトはLIXILビバ株式の公開買付けを発表し、LIXILビバは公開買付けへ賛成する意見表明をした。

アークランドサカモトは、LIXILビバの親会社であるLIXILグループから株式の53.22%を566億1900万円で取得し、少数株主の株式も公開買付けすることで、完全子会社化を目指す。

1株当たりの買付け等の価格は2600円で、買付け代金は518億8500万円を予定する。公開買付けにより、LIXILビバは上場廃止となる。

資本業務提携は、両社の統合により、ホームセンター業界において、近年の自然災害等の発生をも踏まえ、ホームセンターの社会的使命を果たすべく、「安心安全な住まいの提案とより豊かな暮らし」を実現することを目的としている。

両社は、目的を達成するため、プロ顧客に対しては「リフォーム関連資材の総合プラットフォームの確立」を目指すものとし、一般顧客に対しては「変化するニーズに合わせた売場・商品提案、新たなサービス提供の取り組み」を実施する。

公開買付けの成立後速やかに、両社の役職員を構成員とする統合委員会を設置し、資本業務提携契約の目的の早期実現に向け、事業運営方針などに関する協議を開始していく。

■2021年度にホールディングスカンパニー制へ移行

協議では、対等の精神に基づき 2021年度にホールディングカンパニー制への移行を目指すこと、商品開発、共同仕入、テナントリーシング、施設管理、不動産運営、物件開発、EC(電子商取引)事業、決済サービス及び販売促進の各分野において、それぞれ、事業の運営方針について検討し、これらを実施することを目指す。

また、共同のエリア戦略に基づく出店、店舗フォーマット、運営体制、M&Aについて検討。将来的な本部機能再編、システム・物流の共通化、人事制度、人材の採用・教育、顧客管理、グループブランディングについての検討を行う。

さらに、相互の業務提携として、PB(プライベートブランド)商品の共有及び新規共同開発、商品の共同調達、什器、備品、資材等の共同調達、出店戦略、店舗運営戦略の協働、M&A関係の情報共有、協力、EC(電子商取引)ビジネスにおける協力、海外展開の強化を検討・実行する。

2020年2月期のアークランドサカモトの売上高は1126億8400万円、営業利益95億7500万円、経常利益103億9400万円、当期利益48億4600万円となっている。

2020年3月期のLIXILビバの売上高は1885億600万円、営業利益100億1000万円、経常利益93億8900万円、当期利益65億9700万円だった。

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