アスクル/物流センター火災で古紙回収業者「宮崎」に訴訟提起
2020年08月06日 15:00 / 経営
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アスクルは8月6日、古紙回収業者「宮崎」に対し、損害賠償請求訴訟を東京地方裁判所に提起したと発表した。訴訟では、損害賠償金として金101億591万6808円とその遅延損害金を請求している。
両社は、アスクルが所有する再生資源(段ボール等)を宮崎に継続的に販売する旨の契約に基づき、再生資源の販売取引を行っていた。
宮崎は同社ホームページによれば、1969年設立、2019年5月時点で従業員1834人を擁する古紙回収業界におけるトップレベルの企業。
契約に基づくアスクルと宮崎の合意により、物流センター「ASKUL Logi PARK 首都圏」(当時、埼玉県入間郡三芳町所在)の端材置場において継続的に再生資源の引渡しをしていた。
アスクルによると、「2017年2月16日、宮崎の従業員は、端材置場において再生資源の回収運搬作業を行う際、フォークリフトの不適切な使用などにより、火災を引き起こした」という。
火災により、該当物流倉庫の全損のほか、近隣住民に対する補償、火災対応のための多大な人件費の投入、代替物流センターの開設といった直接的損失のほか、販売機会の逸失などの間接的損失を含め、多大な損失を受けた。
火災に関する消防作成の火災原因判定書を確認後、2019年4月を初回として宮崎と複数回に渡り面談を行い、火災によりアスクルに生じた損害や火災原因を説明するとともに、アスクルに生じた損害の賠償等に関する宮崎の今後の対応について協議を重ねてきた。
しかし、宮崎からは一向に誠意のある回答は得られず、今般、協議による解決が困難であると判断し、訴訟の提起に至ったという。
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