味の素/トルコの大手食品会社を買収
2016年11月16日 13:40 / 経営
味の素は11月16日、トルコの大手食品会社Orgen Gida Sanayive Ticaret A.S.(以下オルジェン社)の全株式、トルコで幅広く浸透している同社のブランド「Bizim Mutfak(ビジムムファク)」の商標権を合わせて約2億2000万トルコ・リラ(約74億円)で取得することに合意した、と発表した。
同社株式の51%を保有するYildiz Holding A.S.(以下「イルディスホールディング社」)と同49%を保有する創業家オルジェン氏との間で11月15日(現地時間)に売買契約を締結。今回の買収により、味の素はトルコにおける事業基盤を強化し、事業拡大を加速する。
トルコの人口は2015年時点で約8000万人、年齢構成比は30歳以下の若年層が50%を占める。GDP成長率は直近3か年で約4%で、今後も底堅い成長が期待される。経済発展に伴い、都市部での女性の社会進出が広がっており、簡便性の高い調味料・加工食品等のニーズが拡大している。
味の素は、2013年に伝統ある調味料ブランド「KEMAL KUKRER(ケマルキュクレル)」を保有する食品会社キュクレに50%出資し、トルコでの事業基盤の強化と新しい領域での食品事業拡大を推進してきた。
現在、オルジェン社は幅広い調味料・食品の製造・販売を手掛けているが、味の素はブイヨン、粉末スープ、メニュー用調味料、粉末デザートの4事業を取得し、同社のブランド「ビジムムファク」の獲得によって、トルコでの事業ポートフォリオ強化を図る。
オルジェン社の現行展開事業のうち、コーヒー事業については、味の素による株式取得前にオルジェン社の親会社であるイルディスホールディング社のグループ会社に事業譲渡(会社分割)を、ケチャップ、マヨネーズ、スパイス事業は事業終了を予定している。
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