食品主要105社の値上げ/今年累計8000品目超、輸入小麦・食用油の急騰影響
2022年05月24日 15:40 / 経営
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帝国データバンクは5月21日、「食品主要105社」価格改定動向調査(5月)を発表した。
食品主要105社における2022年以降の価格改定計画(値上げ、実施済み含む)を調査した結果、5月19日までの2022年に累計8385品目で値上げの計画が判明。4月14日以降の1カ月で約2000品目が新たに値上げすることがわかったという。
このうち5割超の4770品目では5月までに値上げし、6月以降3615品目が値上げされる見込み。価格改定率(各品目での最大値)は平均12%。
帝国データバンクは「食用油と小麦粉の価格急騰の影響が大きい。中でも、輸入小麦の政府売り渡し価格が前年比2割増の水準が続いたことで、小麦粉を主原料とする食品の値上げが相次いで実施されるほか、これらを副原料とする周辺商材にも影響が波及している」と分析している。
食品分野別に値上げとなった品目をみると、最も多いのが加工食品で3609品目だった。値上げ率平均10%となっている。
次いで調味料の1702品目(平均値上げ率10%)、酒類・飲料1188品目(同15%)、菓子523品目(同11%)、パン454品目(同9%)と続いた。
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