食品主要195社/25年値上げは累計2万品目超を予想
2025年08月01日 14:48 / 商品
帝国データバンクが7月31日に発表した主要食品メーカー195社の値上げ調査によると、8月の飲食料品値上げは1010品目、値上げ1回あたりの値上げ率平均は11%となった。
食品分野別に集計すると、だし製品のほか、ポン酢やたれ製品を中心とした「調味料」(470品目)が最多だった。
「乳製品」(281品目)は、加工向け生乳取引価格の引き上げによる影響を受けて、牛乳やチーズ、ヨーグルト製品など幅広い品目で一斉に値上げとなり、2025年内では3月(284品目)以来の高水準となっている。
同社によると、2025年通年の値上げは、11月までの公表分で累計1万9416品目。2025年における飲食料品値上げの勢いは前年に比べて強い状態が続いていることから、通年の値上げ品目は、2023年以来2年ぶりに年間2万品目台になる見通し。
値上げ要因では、原材料の価格高騰に加え、光熱費の上昇による生産コスト増、人手不足による労務費アップ、物流費の上昇などが複合的に重なった。
一部商品や食品分野では、2024年まで目立った内容量の減量など「価格据え置き・維持」より、本体価格を引き上げる動きが目立つという。
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