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小売/3カ月連続で景気改善、マスク規制の緩和・人流回復

2023年04月05日 14:50 / 経営

帝国データバンクが4月5日に発表した景気動向調査(3月調査)によると、4カ月ぶりに全10業界で改善、「小売」「サービス」などで大きく改善した。

<国内景気は4カ月ぶりに改善>
国内景気は4カ月ぶりに改善
※出典:帝国データバンクホームページ

2023年3月の景気DIは、前月比1.8ポイント増の43.9となり、4カ月ぶりに改善した。マスク規制の緩和にともない消費者のマインドが改善、春休みや歓送迎会、引っ越しなど季節需要も重なり人流が増加し、企業活動へプラスに作用したとみている。

「小売」は40.6(前月比2.9ポイント増)と3カ月連続で改善した。2019年9月以来の40台となった。人出の回復により「繊維・繊維製品・服飾品小売」(4.0ポイント増)は2カ月連続で改善した。

マスク生活が緩和され、化粧品需要が戻っていることから、「医薬品・日用雑貨品小売」(4.4ポイント増)が2カ月連続で改善。引っ越しシーズンを迎える「家具類小売」(6.2ポイント増)となった。

「飲食料品小売」(2.1ポイント増)やスーパーストアなど「各種商品小売」(2.6ポイント増)は、それぞれ2ポイント以上の改善となるも価格高騰により買い控えを懸念する声は根強くあるという。

「サービス」は50.0(2.6ポイント増)。2カ月連続で改善した。

インバウンドや春休みによる需要増などが好材料となり「旅館・ホテル」(11.5ポイント増)は、大幅な改善がみられた。新型コロナ感染第6波の影響を受けていた前年同月からは、40ポイント以上の改善となっている。「飲食店」(7.4ポイント増)は、卒業祝いや送迎会といったイベント開催などにともない2カ月連続の改善となった。

■問い合わせ先
帝国データバンク 情報統括部
TEL:03-5919-9343
e-mail:keiki@mail.tdb.co.jp

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