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スシロー/持続可能な航空燃料SAF製造に廃食用油を提供

2023年04月05日 13:20 / 経営

FOOD&LIFE COMPANIES(以下:F&LC)、日揮ホールディングス、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYは4月5日、F&LCが傘下にもつ、回転すしチェーン「スシロー」と、大衆すし居酒屋「鮨 酒 肴 杉玉」における使用済み食用油を、国産の持続可能な航空燃料SAF(Sustainable Aviation Fuel、以下:SAF)製造の原料として供給すると発表した。

FOOD&LIFE COMPANIES

資源の有効活用を通じて気候変動対策への貢献を目指した、循環型社会の実現のために相互に協力する基本合意書を同日付で締結している。

SAFは、廃食用油などを原料とする航空燃料として、従来の航空燃料と比較しCO2排出量を大幅に削減することが可能なエネルギー。航空機は自動車などと違い、電気や水素などの燃料では代替しにくいことからSAFの利用によるCO2排出削減が世界で求められている。

F&LCは、傘下にもつ「スシロー」「鮨 酒 肴 杉玉」の計約680店舗で使用した廃食用油を提供。廃食用油の量は、年間約90万リットルを見込む。

レボインターナショナルは、「スシロー」と「鮨 酒 肴 杉玉」における廃食用油を収集し、SAFFAIRE SKY ENERGYが計画するSAF製造装置向けに引き渡す。

SAFFAIRE SKY ENERGYは、2024年度下期~2025年度初頭の生産開始を目指し、大阪府堺市で建設中の日本初となる国産SAFの大規模生産プラントにおいて、レボインターナショナルから引き取った廃食用油を原料としてSAFの製造を行う。

日揮HDは、廃食用油を原料とするSAF製造事業に関するサプライチェーンの全体構築を担当する。

日揮HD、レボインターナショナルは、コスモ石油と共同で国内での廃食用油の収集からSAFの製造・輸送・供給に至るまでのサプライチェーン構築に向けて事業化検討を進め、2022年11月1日付で新会社SAFFAIRE SKY ENERGYを設立。国内で発生する廃食用油のみを原料とした年間約3万キロリットルのSAFの供給を目指している。なお、同事業は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より採択を受けた助成事業となる。

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