流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





F&LC/10~12月、国内スシロー事業苦戦で営業利益71.3%減

2023年02月07日 10:40 / 決算

あきんどスシローなどを展開するFOOD&LIFE COMPANIESが2月7日に発表した2023年9月期第1四半期決算によると、売上収益680億400万円(前年同期比5.0%減)、営業利益15億7000万円(71.3%減)、税引前利益10億7800万円(79.5%減)、親会社に帰属する当期利益6億7100万円(80.2%減)となった。

<スシローの店舗>
スシローの店舗

国内スシロー事業の売上収益は466億8000万円(18.8%減)、セグメント利益は3900万円(99.2%減)となった。国内スシロー事業は、2022年6月に消費者庁から景品表示法に関する措置命令を受けるなど、お客の信頼を損ねる事態を招いた。お客の信頼回復に向けて、商品の販売状況を店内のタッチパネル、ホームページやアプリで表示するなど、新たな取り組みを行った。

また、円安や水産資源の減少等による食材の調達コスト、物流費、地代、人件費、設備・建設資材の高騰など、飲食業を含めて事業会社を取り巻く環境の変化はこれまでに無いほど急激で大きなものがあり、2022年10月1日から、国内におけるスシロー全店において、価格の改定を行った。

そのような中、業績回復に向けた取り組みとして、「食欲全開!三貫盛まつり」では、天然本鮪やあわびなどを販売し、「まぐろ祭」では盛りだくさんのまぐろネタを提供し、「冬の豪華ネタまつり」では、濃厚うに包みやのどぐろの炙りなどの豪華ネタを提供した。

海外スシロー事業の売上収益は138億4500万円(84.8%増)、セグメント利益は11億200万円(190.4%増)となった。

海外スシロー事業は、新型コロナによる営業規制が概ね緩和されたものの、中国大陸においては営業規制が行われ、厳しい状況だった。そのような中、積極的な事業展開に向けて、中国大陸においては成都の1号店及び2号店を含め、合計6店舗を出店した。その他の地域では、台湾4店舗、香港2店舗、タイ2店舗と、新規出店を継続し、海外スシロー事業において100店舗オープンを達成した。

また、来店客数の維持・拡大に向けて、まぐろフェア(中国大陸)、Year end party(韓国)、贅沢海味市うに&えびフェア(台湾)、冬のうまいもんフェア(香港)、北海道フェア(シンガポール)、スシロー感謝祭(タイ)など、魅力的な販促・マーケティング政策を各地域で継続的に実施した。

京樽事業の売上収益は63億2900万円(10.9%増)、セグメント損失は1億7300万円(前期セグメント損失5億2700万円)となった。京樽事業は、テイクアウト事業では、2022年10月1日にグランドメニューを変更し、同年11月1日からは京樽90周年イベントを実施した。また、セントラルキッチンの活用を強化するなど、コスト改善にも取り組んだ。みさきブランドでは、月替わりと週替わりの2本立てで販促を行い、商品に変化をつけて来店客数の増加を図った。2022年12月には、回転寿司みさきにおいて、「天然魚×赤シャリフェア」を開催し、通常提供している、赤酢をブレンドしたシャリ(赤シャリ)の赤酢割合を増やした赤シャリに天然魚を組み合わせた寿司を提供した。

通期は、売上収益3200億円(13.8%増)、営業利益110億円(8.7%増)、税引前利益95億円(25.6%増)、親会社に帰属する当期利益60億円(66.4%増)を見込んでいる。

■スシローの関連記事
スシロー/客席とレーンの間にアクリル板、店舗運営方法を一時変更

関連記事

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧