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セブン&アイ/ValueActの提案に対する反論を発表

2023年04月18日 13:40 / 経営

セブン&アイ・ホールディングスは4月18日、株主提案に対する取締役会意見について発表した。3月23日付のValueAct Capitalの声明及び株主提案に関する取締役会の意見を説明し、明確にすることを意図して公表した。

<セブン&アイ>
セブン&アイ

発表した書面では、セブン&アイとValueActとの建設的な対話の経緯を説明したのち、ValueActの要求は、セブン&アイの全株主の利益に資するものではないとしている。

その根拠として、ValueActの主張が、事実を著しく歪曲していると述べた。具体的には、「このコングロマリット企業が2005年に誕生した時から企業価値創出と業績が不十分であるため、株主は何年にもわたりコングロマリット構造に関する客観的な見直しをお願いしてきた」との主張に対して、「2022年度の連結業績は、営業収益・利益ともに過去最高を達成し、業績が不十分との主張は理に欠ける」と反論した。

また、「2023年3月9日に発表したコングロマリット構造の現状維持は、市場に混乱と失望を与えるものだった」との見解に対しては、「さまざまな戦略的選択肢に関する分析・検証を今後も継続することを名言しており、グループ事業構造を『現状維持』するとは一言も述べていない」と述べた。

さらに、「進行中の戦略の根拠について明確で一貫性のあるコミュニケーションはなされず、結果が不透明であり、検討過程や根拠の透明性がない」との指摘には、「グループ戦略再評価プロセスは透明性を持って実施され、明確な戦略及び具体的施策の遂行について名言している」と主張した。

そのほか、「プロセスは、独立社外取締役により構成される独立委員会ではなく、取締役会全体(経営陣を含む)により行われた」との主張に対しては、「8名の独立社外取締役は声明を発表、検討プロセスにおける自律的な関与と、2023年3月9日公表内容をサポートする意思を、独立社外取締役全員の総意として示している」と反論した。

加えて、セブン&アイの推薦の取締役候補者は戦略遂行に不可欠である一方、ValueAct推薦候補者の付加価値は乏しいと指摘、ValueActは、セブン&アイの有能で経験豊富な候補者を、適性を有さない候補者で代替しようとしていると反論している。

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