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飲食業の倒産/1~6月、過去30年間で最多の424件

2023年07月06日 15:36 / 経営

東京商工リサーチが7月6日に発表した2023年上半期(1~6月)「飲食業の倒産動向」調査によると、飲食業倒産(負債1000万円以上)は424件(前年同期比78.9%増、前年同期237件)となった。

<過去30年間で最多の424件の倒産発生>
過去30年間で最多の424件の倒産発生

上半期では2020年の418件を超え、1994年以降の過去30年間で最多を更新した。のペースで推移すると、8月にも2022年の年間倒産件数(522件)を超える可能性が出てきたという。

飲食業倒産424件のうち、「新型コロナ関連」倒産は288件(同104.2%増、構成比は67.9%)。このうち「ゼロ・ゼロ融資利用後」倒産は52件(前年同期21件)となっている。

業種別では、「食堂、レストラン」の110件(前年同期比115.6%増)。次いで、「専門料理店」93件(同97.8%増)、「酒場、ビヤホール(居酒屋)」90件(47.5%増)の順。

<業種別の倒産状況>
業種別の倒産状況

コロナ禍で参入が相次いだ「宅配飲食サービス業」が前年同期比210.0%増(10→31件)、「持ち帰り飲食サービス業」も137.5%増(8→19件)と大幅に増加した。

資本金別では、個人企業を含む「1000万円未満」が364件(前年同期比90.5%増)で、前年同期の191件から大幅に増加した。飲食業倒産の85.8%を占めている。

原因別では、「販売不振」が最多の350件(前年同期比85.1%増)だった。次いで、「既往のシワ寄せ」25件(同47.0%増)、「他社倒産の余波」21件(同75.0%増)と続く。増加率では、「事業上の失敗」が前年同期比200.0%増(4→12件)で最大となっている。

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