ラーメン店の倒産/3.5倍に急増、物価高・人件費増が響く
2023年09月12日 13:40 / 経営
東京商工リサーチが9月12日発表した「ラーメン店の倒産動向」調査(2023年1~8月)によると、ラーメン店の倒産(負債1000万円以上)が28件(前年同期比250.0%増)で、前年同期の3.5倍と大幅に増えていることがわかった。
コロナ関連倒産は15件(前年同期6件)で、倒産の半数以上(構成比53.5%)を占めた。
ラーメン店の倒産は、コロナ禍の当初、緊急事態宣言に伴う休業や時短営業などで、2020年1-8月は過去最多の31件発生。ただ、年後半に入るとコロナ関連支援が広がり、2020年年間(1-12月)では、倒産は38件にとどまっていた。
その後も、コロナ関連支援で倒産は抑制され、2022年年間の倒産は最少の21件に減少した。しかし、2023年に入るとコロナ関連支援の縮小・終了に加え、食材価格や光熱費の高騰、人件費の上昇が深刻さを増し、倒産が増加している。
資本金別では、「1000万円未満」が26件と9割(92.8%)を占め、従業員別でも「5人未満」が25件と約9割(89.2%)にのぼり、小・零細規模のラーメン店の苦境が目立つという。
地区別では、最多は中国の8件(前年同期2件)だった。以下、近畿の5件(同1件)、関東(同4件)と中部(同ゼロ)の各4件となっている。
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