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イオンリテール/「暮らしの総合サービス」開始、売場でサービス内容を可視化

2023年09月22日 17:30 / 経営

イオンリテールは9月20日、「イオンスタイル品川シーサイド」(東京都品川区)に、暮らしと住まいの困りごとを解決する売場「暮らしの総合サービス」を新たに導入した。22日、記者向け説明会を実施した。

<暮らしの総合サービス>

同社は9月1日に、家事代行サービス「カジタク」を手掛けるアクティアを子会社化している。そこでアクティアが持つ、プロの技術で徹底清掃する「ハウスクリーニング」、日々の家事をシェアして大切な時間を作る「家事代行」に加えて、イオンの担当者が電球1個の交換から住民をサポートする「住まいの御用聞き」を加えた3つサービスを「暮らしの総合サービス」としてまとめた。

実店舗に売場を設けることで、各サービス内容が一目で分かるよう、設備やサイネージなどを用いて可視化している。加えて、イオンリテールのリフォーム事業による提案も行う。関東を中心に2025年までに30店舗設置予定だ。

<スマートライフ総括部の生田部長>

「暮らしの総合サービス」導入の背景について、住居余暇本部 スマートライフ統括部の生田政光総括部長は「家事代行サービスはこれまでEC中心だったが、サービス内容に加えて、どんな人材が自宅に訪問するのか分からず、利用を躊躇する人が多いのが実情だ。売場で可視化することによって、顧客に安心してもらうことが目的。実際のサービス内容と、顧客のイメージとのギャップを埋めることにもつながり、受注後のトラブルも防げる」と説明する。

<住まいの御用聞き>

新サービス「住まいの御用聞き」は11月上旬に開始する。以前、北関東の一部店舗で行っていたシニア向け商品配送サービス「暮らしのパートナー便」がもとになり、同事業は好評だったものの、コロナ禍でストップした。今回、「住まいの御用聞き」として改めてサービスを導入する。品川が1号店となり、イオンの社員をスタッフとして1人配置。事業の拡大に合わせて増員を検討し、各店舗ごとに専任のスタッフを用意していく。

生田総括部長は、「照明交換、カーテンの取り換え、庭の草むしりなど部分部分で手伝うサービス。売場で相談を受けた社員が、実際に顧客の家まで訪問するため、誰が来るか分からないということがない」という。

<エアコンクリーニング>

売場では、アクティアが誇るプロの技術による家事代行サービスを、展示やサイネージ、ポップによって分かりやすく可視化している。主なラインアップは、「料理代行」(税別2万5200円/月4回)、「エアコンクリーニング」(1万3200円/通常タイプ1回)、浴室クリーニング(1万5550円/1回)など。

<リフォームも提案>

家事代行のほかにも、リフォームの相談も承っている。新車1台分の価格で3LDKフルリフォームできる「マンションパッケージ」や、キッチン・浴室・トイレのリフォーム事例紹介など、あらゆる角度から暮らしの悩みを解決していく構えだ。

■イオンスタイル品川シーサイド
所在地:東京都品川区東品川4-12-5

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