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ファミマ/初の大型イベント「ファミフェス」開催、衣料売上1.3倍目指す

2023年11月30日 18:17 / 経営

ファミリーマートは11月30日、「国立代々木競技場 第二体育館」(東京都渋谷区)で、初の試みである大型イベント「FamilyMart FEST.(ファミフェス)」を開催した。

<会場の様子>

「チャレンジ大発表会」というコンセプトのもと、同社のさまざまな「挑戦」を披露するイベント。ファミリーマートのオリジナルブランド「コンビニエンスウェア」の新作を披露する、コンビニ業界初のファッションショーを開催したほか、コクヨとの共同開発によるPB商品や植物性由来の食品なども発表している。

<細見社長>

記者発表会でのプレゼンで、細見研介 社長は「コロナ禍が明け、日常生活がこんなにも楽しい喜びを再確認したいと思い、コロナ禍でも来ていただいた顧客に感謝の気持ちを込めてフェスを企画した。ファミマ一丸となって良いものを作り、将来に向けてのチャレンジを披露する場。素敵な形で皆さんにお届けしたい」と説明した。

<島田本部長>

自社PB「コンビニエンスウェア」について、商品本部の島田奈奈 本部長は「全身コーディネートができるブランドを目指した。近い将来、(巷の話題で)好きなアパレルブランドにファミマの名前が挙がる日が来るかもしれない。今回、デニムパンツなども初披露し、一部の商品は数量限定で発売する」と述べた。

<全国販売の黒スウェット3商品>

「コンビニエンスウェア」は12月5日、新たにスウェットやデニムなど、合計39点の新アイテムが登場して全身コーディネートが可能なブランドになる。「スウェットパーカー」(税込3990円)など黒色の3商品は全国に展開。「デニムジャケット」(9900円)や「サロペット」(7990円)といった高単価商品や、色違い品などは「ファミマ!!麻布台ヒルズ店」で限定販売する。

<デニムなどの新商品>

商品本部 日用品・雑誌部 日用品グループの須貝健彦氏は「スタイリングのバリエーションを増やし、より本格的にアパレルへ参入する。例えば、今夏に販売したショートパンツは、試着できない状態での販売は厳しいと言われていたが、梱包状態でもよく売れ、顧客から好評で手ごたえがあった。

コンビニエンスウェアは2021年のスタート時から現在の売上は2.3倍になっており、今年も昨年と比べて1.3倍伸長している。今後も売上高1.3倍を目安に増やしていきたい。

麻布台ヒルズの売場では、既存店でゴンドラ2.5台のところを11台まで陳列を増やし、デニムなどの商品はパッケージでの梱包が難しいため、ハンガーにかけて販売する。2~3000円代の商品をパッケージ梱包で販売するのと比較して、どのような売り方がベストなのかも検証していく」と語った。

<陳列イメージ(ファミフェスの展示)>

<コクヨとコラボし文具PB化>

落合宏理氏デザインのもと、コクヨと共同開発を行った文具を「コンビニエンスウェア」の新たなカテゴリとしてPB展開する。「文具=鉛筆」を着想に、素材・色・形・心地よい機能を追求。多面体フォルムで商品の共通性を持たせた。

商品本部 日用品・雑誌部 日用品グループの永松秀一氏は「鉛筆をモチーフとしたデザインで、持っていて楽しい、何か行動を後押しするようなコンセプトで商品開発した。今後、文具はPBの割合を増やしていくが、のし袋などNBの必需品は引き続き店内で販売する」と話す。

<植物生まれのモンブラン>

このほか、植物性由来の原材料を使用した、おいしさにもこだわった商品を全7種発売。「植物生まれのモンブラン」(298円)は、生クリームを使わずに大豆素材とアーモンドホイップをベースとして仕上げた。

<人気商品を限定パッケージで発売>

また、ファミフェス開催を記念して、ファミフェスに賛同した企業の人気商品を、落合宏理氏がデザイン監修したパッケージで発売。ファミリーマートカラーのブルーやグリーンのデザインの商品を、いつもと違う気分で楽しめる。

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