GDL/物流業・ネット通販、破産手続き開始で負債33億円
2024年09月25日 12:52 / 経営
帝国データバンクによるとGDL(埼玉県深谷市)は9月13日、さいたま地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債は申請時点で債権者約150名に対し約33億円。うち金融債務約25億円。
GDLは2012年11月に設立された。当初はインターネットによる清涼飲料水の販売を行っていたが、その後商品の保管や運送代行をはじめとした物流事業に参入した。
近年は埼玉県内に大型倉庫を開設して、通販業者が扱う商品の物流全般の代行業務を中心に、自らもネット通販を行っていた。
後発業者であるものの、代表の斯業経験を生かした積極的な営業戦略が奏功し、2018年9月期に約6億1300万円であった年収入高は、2023年9月期には約57億300万円に拡大していた。
しかし、急拡大する体制に内部管理が追い付かず、近年は取引業者に対する支払い面で支障を来し、対外信用が低下していた。
2024年に入ってからは経営が一層不安定な状態に陥り、金融機関や取引先の警戒感は高まり、資金繰りも悪化していた。
スポンサーを招聘して再建を目指すも、明確な再建計画が描けず、5月に事業を譲渡し、事後処理を弁護士に一任していた。
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