九重味醂/創業245年、初のブランドロゴ変更
2018年05月08日 11:05 / トピックス
九重味淋は5月8日、240余年の歴史の中ではじめてブランドロゴをリニューアルすると発表した。
安永元年(1772年)創業の九重味淋は、昨年245周年を迎えた。ブランドロゴのリニューアルに伴い製品デザインも一部改版する。
新しいブランドロゴ・デザインは2018年5月9日から展開し、今後、全ての九重ブランド製品のデザイン変更を進める。
現代はいちから料理を作る家庭が減少し、時短料理が主流となるなど、みりんをはじめとした基礎調味料を取り巻く環境も大きく変化している。
「九重味淋は和食の担い手として伝統文化を次世代へつなげていくという大きな責務を担いつつも、市場の変化に柔軟に対応するべく、時流に合った商品開発を通じてみりんの新たな可能性に挑戦し、常に顧客目線で最高品質を提供していく企業でありたいと考えている」(同社)。
来たる2022年の創業250周年を迎えるに当り、今改めて過去の250年に感謝しつつ、これからの250年を展望する意味で、CIに取り組み、その一環としてブランドロゴを一新するという。
新ブランドロゴは、創業者のこころ(志)を次世代へ受け継ぐということから、石川八郎右衛門信敦の氏名の「八」と、九重の「九」を組み合わせ、過去と現代そして未来を繋ぐ新たな文字を形成した。
日本を代表するブランドのマークに相応しいよう造形美を意識し、国の登録有形文化財建造物である「大蔵」のたたずまいや、縄文土器などに見られるたおやかで生命力溢れる造形をモチーフに作成した。
その文字と自社の看板商品である「本みりん九重櫻」のメインビジュアル「桜」を組み合わせることで、これからの250年を象徴するマークとなった。
九重味淋は1772年に創業し現在、創業240年を超える。現存する日本最古の「本みりん」専業メーカー。
愛知県碧南市は三河みりんの発祥の地とされ、九重味淋の大蔵は国の登録有形文化財とされている。
■九重味淋
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