ローソン/nendo起用「PB・主力商品」ロゴ一新、PB再編も
2020年05月13日 16:30 / 商品
ローソンは2020年春から、デザインオフィスnendoを設立した佐藤オオキ氏を起用し、主力商品などのブランドデザインを一新する取り組みを開始した。
まず、プライベートブランド商品のロゴ・パッケージデザインを一新。これまでの「ローソンセレクト」を「L basic(エル ベーシック)」「L marche(エル マルシェ)」の2つのブランドにリニューアルし、順次、発売している。
エル ベーシックは、日常使いのミニマルな商品として約80品目を集めたブランド。お客にとって適切なサイズや量で、無駄を省くことで生まれる優しさを感じてもらえる、肩肘張らない「適正品質」を目指すブランド。
牛乳や玉子、食パンなどの食品類にはベージュを基調に、ティッシュや石鹸などの生活雑貨製品にはグレーを基調にしたパッケージに統一した。内容を示すシルエットのイラストだけをあしらったデザインで、商品名には日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で記載した。価格や商品説明を店頭販促物に記載することで、購入後の生活空間に入り込む情報が減るように配慮した。
エル マルシェは、エル ベーシック以外の菓子、冷凍食品など約600品目を集めたブランド。
従来のパッケージにあったような大きな商品写真ではなく、優しい印象のフォントと共に中身や原材料などがわかる手描きのイラストをパターン状にあしらうことで、女性でも手に取りやすい柔らかな表現を目指した。
■個別ブランドも一新、統一感を持たせる
また、商品ジャンルやターゲットごとに展開している個別ブランドのデザインも一新した。
「ナチュラルローソンブランド」、「MACHI cafe」、「からあげクン」、「Uchi Cafe」、「おにぎり屋」には、統一感を持たせたデザインとして、ミルク缶ロゴの「シルエット」とローソンの「L」を合わせた「Lロゴ」を導入する。
着ぐるみのように、Lロゴが既存の個別ブランドのロゴに「着替えていく」ことで、ローソンブランドとしてのつながりを持たせる。
そのほか、4月28日から順次、nendoデザインの「Social distancing」と「ENJOY HOME」のポスターを店舗に掲出し、新型コロナウイルス感染拡大防止に努めている。
今回は、自宅でローソン商品を楽しむ際に、nendoの新デザインで心地よいひと時を感じもらえる事を願った取り組み。 ローソンとnendoの取り組みは、今後も順次、実施する予定だ。
竹増貞信社長は、報道向けWEBメッセージで、「外出自粛が続きステイホームということが叫ばれている。一方で、ストレスもある。イライラも募っている。家庭内での問題も顕在化している状況もある。ローソンでは、こういった状況も解決できるお手伝いができないかを考えている。昨年から、デザイン会社nendoの佐藤オオキさんとともに、今の時代に合わせた商品パッケージやポスターを作成する取り組みを開始しており、今回のデザイン一新となった」
「こういう時でも、ローソンに来て買い物をする中で、ポスターを見ることでホッとしてほしい。また、さりげない優しいデザインの商品を見ることで、ホッとした気持ちになり、少しでもストレスを抑えた生活を提案・提供していきたい」と取り組みの趣旨を説明した。
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