味の素/60億円投資、グループ4社の研究開発施設を拡充
2017年12月04日 10:36 / 経営
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味の素は12月、約60億円を投資し連結子会社である味の素冷凍食品、クノール食品、味の素AGFと連携し、グループ4社の日本食品に関わるR&D拠点の味の素崎事業所内への集約に向け、研究開発施設の拡充に着手した。
4社の技術融合を加速することで、製品のさらなる高付加価値化と日本食品の事業構造強化を図り、味の素グループ全体の食品研究開発活動のグローバル競争力を高めていく。
同社は、うま味調味料「味の素R」の事業化以来、食を通じたおいしさと健康を実現する技術の研究開発に継続的な投資を行っている。
近年ではうま味やコク味などの呈味に加え、酵素を用いた食感改良や発酵を用いた香気素材「おいしさ設計技術」の開発も進めてきた。
こうした同社の技術とグループ各社が保有するレシピ開発、原料加工などのコア技術の融合を拠点集約により、さらに加速。
グループ4社の家庭用製品を開発するとともに、外食・中食市場の多様なニーズに応え、課題を解決するソリューションやサービスの提供を、まず日本で開始、将来はグローバルでも展開。2021年度以降の10年間で、約150億円規模の事業利益の創出を目指す。
■新研究所棟の概要
所在地:神奈川県川崎市川崎区鈴木町1-1
建築仕様:延床面積7400m2(免震構造4階建)
総投資額:約60億円(新研究開発棟の建設、既存施設の改修等含む)
集約後の食品に関わるR&D要員数:計約500人(対象の4社合計)
着工:2017年12月
完工:新研究開発棟2020年度上期(予定)、 既存施設改修2020年度下期(予定)
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