伊藤忠食品/AI・新技術推進委員会を立ち上げ、まず物流改革に着手
2018年06月14日 15:30 / IT・システム
伊藤忠食品は、AI・新技術の導入による機能強化・コスト低減をスピードを上げて、全社的に推進・実行するための組織として、「AI・新技術推進委員会」を4月1日付で立ち上げた。
運転手不足に起因する物流クライシス、労働人口減少による慢性的な人材不足、EC、AIスピーカー、CtoCによる流通経路の中抜き、買い物難民・買い物弱者など、今後、食品卸が直面する課題とリスクに対応する施策。
現在、営業、発注、審査、経理、RPA(ルーティーン業務)、自動運転・ロボティクスの6つの分科会を立ち上げている。
ベンチャー企業とのオープンイノベーションによりITを駆使した先進的なモデルを調査・研究している。
自動運転・ロボティクス分科会では、自動搬送機の実用化や、画像認識を活用した画像入荷検品システムなどを研究している。
現在、物流支援ロボット「CarriRo」の導入を検討している。CarriRoは、自動運転技術を提供するZMPが開発した物流支援ロボットで、自動運転技術を台車に応用して開発した。
電動台車を活用することで、ほとんど力を使うことなく片手でも操作できる搬送サポート機能のほか、ビーコンにより作業者や前方のCarriRo に追従するカルガモモードを搭載しており、最大300kgのカゴ台車・スリムカートをけん引することができる。
伊藤忠食品では、CarriRoの導入を前向きに検討し、作業員の高齢化、女性パート作業員に依存する物流現場の課題に対して、働く人に優しい省力、省人型の物流センター運営を研究・推進したいという。
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