日本百貨店協会/12月売上高0.7%減の6805億円、2カ月連続マイナス
2019年01月25日 10:50 / 月次
日本百貨店協会が発表した12月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象79社・219店)の売上総額は約6805億円(前年同月比0.7%減)となり、2カ月連続のマイナスとなった。
12月の前半は気温が高くコートなど主力の防寒アイテムが苦戦した。月後半からの気温低下で漸く冬物商材が動いたが前年実績には届かなかった。
一方、高額品やインバウンドは引き続き好調に推移した。
顧客別では、国内市場(シェア95.6%/1.1%減)はマイナスしたが、インバウンドは302億円(シェア4.4%/8.4%増/25カ月連続プラス)と過去2番目の売上を記録した。
地区別では、10都市が0.0%と前年並み。6都市(札幌、横浜、名古屋、京都、大阪、福岡)で前年をクリアした。
地方(10都市以外の地区)では2.4%減とマイナスが続くが、近畿地区で前年を上回り、大都市との差は前月より更に0.1ポイント縮小した。
商品別では、雑貨(2.1%増/25カ月連続)と身のまわり品(2.2%増/3カ月連続)がともにプラスとなった。
引き続き好調な化粧品や高額商材(美術・宝飾・貴金属)、ラグジュアリーブランドなどが動いた。
衣料品(1.6%減/6カ月連続)は天候与件が大きく響きマイナスしたが、前月より2.9ポイント改善した。
食料品(1.3%減/2カ月連続)は前年には届かなかったが、菓子(0.2%増)は3カ月連続プラスとなった。
2018年の年間売上高は、既存店ベース(店舗数調整後)で0.8%減(5兆8870億円)と2年ぶりにマイナスに転じたが、インバウンドは年間で購買客数28.6%増の約524万人、売上は25.8%増(2年連続増)の3396億円と、共に過去最高を記録した。
なお、協会では、1月25日に加盟150店で「プレミアムウィンターバザール」を実施。冬物クリアランスセール第二弾をコア企画にさまざなイベントを展開した。
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