大丸松坂屋百貨店/地方百貨店構造改革「下関大丸」吸収合併
2019年05月08日 15:50 / 経営
J.フロントリテイリングは5月8日、グループの地方百貨店構造改革の一環として、子会社の大丸松坂屋百貨店が下関大丸を2020年3月に、吸収合併すると発表した。
グループの地方百貨店は、人口減少や高齢化などが進行するなかで、大都市圏の百貨店や近郊のショッピングセンターとの競合に加え、「モノからコトへ」、「リアルからネットへ」といった消費者の嗜好や購買行動の変化など、目まぐるしく変化する現実に直面している。
このような中、今後も地域に貢献し成長を継続するには、各エリアのニーズを踏まえた抜本的な改革が必要だと考えている。
昨年3月、大丸松坂屋百貨店に地方郊外店改革推進部を設置し、地方郊外店の改革に向け、地方百貨店単独では解決困難な課題も含めて、グループ百貨店事業をあげて取組みを進めていた。
下関大丸の今後の継続的な成長を目指し、下関大丸を大丸松坂屋百貨店に吸収合併し、直営化を図る。
直営化を実現することにより、取引先との交渉力の強化やスケールメリットを生かしたバイイング力の向上を見込むほか、後方部門の機能を本社組織に集約することでより効率的な店舗運営をおこない、人財の活性化においても、下関大丸単体では困難であった全社的な視点での配置が可能になるという。
2019年2月期の下関大丸の売上高は133億5200万円、営業利益7800万円だった。
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