関西スーパー/作業・ハードの生産性向上で3月期増収増益
2020年04月30日 10:50 / 決算
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関西スーパーマーケットが4月30日に発表した2020年3月期決算によると、営業収益1261億8400万円(前期比2.0%増)、営業利益22億5400万円(13.4%増)、経常利益25億8200万円(10.4%増)、親会社に帰属する当期利益16億8200万円(22.8%増)となった。
「生産性向上」施策では、「フィールドワークによる作業効率向上」「ハードの導入による作業合理化」「システム投入による作業種類数の削減」、「神戸赤松台センター稼動による店舗作業削減」に取り組んでいる。
「フィールドワークによる作業効率向上」は、店舗作業の大半を占める補充作業削減で効果の認められるスライド棚をグロサリ-や冷蔵ケ-スをはじめ冷凍ケ-スへ導入。「ハードの導入による作業合理化」は、自動で作業を行うAI機能付「フライヤーリフター」を導入した。
「システム投入による作業種類数の削減」では、セルフ精算レジを22店舗、現金に触れることなく、精算業務ができるキャッシュリンクシステムを26店舗に設置、全店導入を完了した。
さらに、2008年からグロサリ-で開始した自動発注システムは日配や生鮮に対象品目数を拡大し、自動発注化率は85%となっている。
稼動から1年が経過した「神戸赤松台センター」では、炊飯・米飯、野菜の加工商品の品目数を拡大することで店舗作業削減を図った。
また、阪急フードプロセスに加工を委託している輸入豚肉を精肉直営の全店へ配送することで開店前の集中作業軽減に取り組んだ。
店舗の改装は、2019年4月に川西店(兵庫県川西市)、10月に高槻店(大阪府高槻市)をリニューアルオープンするとともに、買物環境や従業員の職場環境の整備を目的とした小改装を3店舗で実施した。
さらに、インターネットで注文した商品を兵庫県内の対象エリアに配送する「ネット関西スーパーらくらく宅配」を5店舗で実施。地域との連携として、高齢者、身体の不自由な人などに商品を届ける移動スーパー「とくし丸」を4店舗で運行開始し、合計12号車となっている。
次期は、営業収益1278億円(1.3%増)、営業利益24億1000万円(6.9%増)、経常利益26億7000万円(3.4%増)、親会社に帰属する当期利益17億1000万円(1.6%増)を見込んでいる。
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